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一級建築士製図試験『低層階型は3面!基準階型は1面+2面!で考える』

前回基準階型は低層階型に比べて難易度が低いと言ったのですが、勉強しなくても大丈夫!という意味ではないのでお間違いなく。

製図試験初受験者は基準階型の方が過年度生に追いつける可能性は高いと思います。 

基準階型の利点は1面+2面と分けて考える事が出来る。




基準階型(5階建て)の場合は、基準階3階部分(45階含む)1階、2階で構成されています。

低層階型の場合は3面同時並行でプランを検討する必要がありますが、基準階型の場合は1面+2面で考えれば良いので難易度的には少し優しいと思います。

合計すると同じ3面なので難易度的には変わらないと思うかも知れませんが、実際に体感すると全く別物だと感じると思います。 

低層階型のスパン調整は最後に!基準階型のスパン調整は最初に!

駐車場の計画等外構の計画は低層階型でも基準階型でも一緒です。

基準階型は、車回し、駐車場の台数が少し増える事が多い為、念入りに計画します。

この時点でミスを犯すと良いプランは出来ません。

それが終わると基準階型の場合は基準階(3)の計画に移ります。

基準階型の場合は最初にスパン調整する事が多いです。

その理由は、基準階の基本は最小の面積で綺麗に組み上げる事が重要だからです。

基準階をゆとりある面積(例+1)で計画すると、その面積は45階分も含まるため、結果その負担は1階、2階にのしかかってきます。

42m×28mの場合28m→29mに1m増やすと342㎡+442㎡+542㎡=126㎡と面積が増えます。

面積にゆとりがある状態であれば良いのですが、基準階型はそこまで優しくありません。

最後にスパン調整をしても良いのですが、7階建てであれば1m増えるだけで合計約300㎡位の負担が一気にやってくるかも知れませんので、個人的には最初にスパン調整して綺麗な基準階を最小面積で計画する方が良いのでは?と思っています。

※師匠の考え方と少し違います。師匠はいつも通り、スパン調整は最後の最後です。 

基準階型は基準階(3)の形状で3割位は不合格圏へ

基準階型の課題は基準階(3)の形状が綺麗じゃなければ、一気に不合格圏に飛ばされると思います。

低層階型は少し建物形状が変でも合格する可能性がありますが、基準階型は基準階(3階)が綺麗じゃないと合格は難しいです。

師匠いわく基準階の形状が変だとほとんど合格はしていないみたいです。

5割とも一部で言われているみたいですが、そんなに合格のウェイトは占めてないと思います。

理由は暗記で解けるから。 

基準階型の基準階は暗記で解ける!

近年基準階型が出題されていませんので、周りにいないかも知れませんが、平成23年度『介護老人保健施設』平成27年度『サ高住』を受験した先輩や同僚がいれば聞いてみて下さい。

きっとみんな本試験当日、基準階のプランは大手資格学校で得た知識で解けたというのではないでしょうか?

1階、2階のプランは迷ったというと思いますが()

※どちらの試験も簡単ではなかったと思います。

低層階型は暗記で解けないのですが、基準階型の基準階(3)部分は、10パターン位基本の形を覚えれば、それほど難しくは無いと思います。

そのため、基準階を暗記で解き、残りの1階、2階を低層階型のように同時並行で考えれば良いため、3階同時並行で考える低層階型よりは製図初年度向きと言えます。 

苦手意識を持っているのは講師も同じ!

平成28年度に講師になった人は平成27年度を経験しているので苦手意識は無いと思いますが、平成29年度以降に講師になった人は基準階型を経験していないので、嫌だろうなぁ~と思います。

そんな時は受験生と一緒に学ぶしかないですね。

新人講師の皆様!ファイト! 

まとめ

低層階型も基準階型も好き嫌いあると思いますが、受験生みな同じ条件のため、後はドキドキしながら課題発表を待ちましょう♪

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