今年の相談で一番多いのが『基準階型って難しいですよね。講師に聞いても全くエスキスの手順を教えてくれないんです』という内容です。
この相談が20件近くありました。
ズバリこの問題の原因は『講師の力量不足』かも知れません。
え!基準階型を指導出来ない講師がいるって本当!?
これは噂ではなく、本当の事です。
基準階型の年は、二通りの講師に分かれます。
- 基準階型は暗記で解けるし、スパン割り等も結構決まるので簡単なんだよな。
- 基準階型は難しいよ。
経験がある講師ほど、簡単だと受験生に言っていると思います。
実際、学校のカリキュラムと別に基準階型のパターンを個別に教えている講師もいます。
基準階型は過年度生と初年度生との差が縮まりやすいと思います。
低層階型は、最後にスパン割りを調整するのに比べて、基準階型は最初にある程度スパン割りが決まるため、初年度生には少しだけ取り組みやすいです。
なぜ?基準階型を指導出来る講師が少ないのか?
ズバリ『受験生時代基準階型を経験していないからです』
基準階型は4~5年に一度しか出題されません。
近年は平成23年度、平成27年度です。
そのため、受験生として基準階型を経験ぜすに講師になった人が多いため、実際エスキスの手順をどう指導すれば良いのか皆様わからないのです。
低層階型を受験生の時に経験して講師になった人は低層階型であれば、自分の経験を含めて指導出来ると思いますが、基準階型を経験していない場合、今年は受験生と一緒に一から基準階の知識を覚えないといけません。
その為、指導出来る講師の数は例年に比べて少ないと思います。
この件は基準階型の年あるあるです。
え!講師として平成23年度、27年度を1度でも経験していれば良いのでは?
それではあんまり意味が無いと思います。
講師として2か月半勉強するのと受験生として2か月間半勉強したのでは、真剣度合いに差があります。
死に物狂いで勉強して得た知識と、仕事の合間の副業等でやっている知識では雲泥の差があると思います。
講師歴が長い講師は、長年の蓄積された知識で指導出来ると思いますが、近年合格して講師となった方は、今年の基準階型を指導する事に苦戦しているのではないでしょうか?
まとめ
一生懸命受験生に指導している講師も沢山いると思います。
しかし、基準階型の知識不足は否めないと思います。
講師の知識不足を感じた場合は、他の講師に相談する事をお勧め致します。
師匠の口癖『基準階型のプランニングは1分以内』