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日建学院の演習課題1Aを解いてみた!ポイントは駐車場の計画?

8月の勉強会に参加した受験生から、日建学院の1Aがとても苦戦しました。とご連絡を頂きました。

最初の課題で、駐車場の台数が多いため、苦戦したのだと思います。

駐車場の台数が多い場合は、車路を真っすぐ計画する事です。後は上階の計画によって動かすだけです。

ピロティ駐車場の寸法について。

6m、7mであれば駐車場の計画は2台がMAXだと思います。悩むのが8mスパンを使った時です。

駐車場3台の場合は、学科試験でも出題されるように、理想は8.5mです。2.5m×3=7.5m+柱0.4×2=8.4m

実務では8mで3台計画している所もあります。その場合は、車の幅を2.3m×3=6.9m+柱0.4×2=7.7m

この考え方も学校によって全く違いますので、気を付けて下さい。

※著作権の関係で課題文を掲載する事は出来ませんし、細かい説明は出来ません。

日建生以外の受験生は申し訳ないです。

エスキスの雰囲気だけ感じてくれたらと思います。

また僕がエスキス中思った事を勝手に解説しているだけで、このプランが正しい保証もありませんし、学校の教え方・考え方等一切関係ありません事ご了承下さいませ。

僕がエスキス時間3040分で80点の図面を目指した結果こういうプランになったので皆様ご参考にして下さい。

楽しく見て頂ければと思います。

100点の解答は担当の講師にプランを見せてもらって下さい。

きっと素敵なプランだと思います。 

駐車場の計画は迷ったら、数パターン出しておく。




青空駐車場とピロティ駐車場のメリット・デメリット

青空駐車場のメリットは、駐車台数が多く確保出来ます。

※ピロティは柱があるので、計画出来る台数が少ないです。

また1階の床面積の算定の際、青空駐車場は面積不算入のため、全体の床面積は小さくなります。

※ピロティ駐車場、車路は面積算入。

デメリットは床面積の算定の際は、有利ですが、上階の計画時にコマ数(面積)が足りない可能性があります。

青空駐車場もピロティ駐車場も、一長一短ありますので、両方計画しておく方が良いと思います。

駐車場の計画はまず、車路を真っすぐ確保する。後は片側に振り分ける、もしくは両側に振り分ける事が重要です。

今回は上階の間口指定がありましたので、8mを使用します。特に間口が指定されていない場合は、7mを使います。

条件整理

駐車場以外は特に珍しい事はないと思います。間口4m、8m指定の場合は、スパンが限定的になる可能性大。

平成29年度本試験課題に出題あり。

台数が多いため、青空とピロティで計画します。台数や外部条件が多い場合は、最初にチェック。

本当はもっと詳しく説明したいのですが、大人の事情を考慮して下さい。


3階の計画

採光を考慮すると、南側、東側が一番良い。

日照 南→東→西→北。

間口のヒントを元に住戸を配置します。住戸の個数が1部屋余ります。

その場合は、階段EVを計画しても良いと思います。仮置きして先に進みます。

南側に全て、住戸が計画出来ないため、次は東側に住戸を計画します。

片廊下型→L型→コの字型

階段・EVの位置は極力離した位置に計画します。※避難計画。

片廊下型で、2面道路の場合は、第1案目は道路側に利用者用階段を計画します。

そうすれば、反対の隣地境界線に近い住戸が北側からも採光を確保出来るため。

利用者用階段側の住戸は北側からの採光を確保出来ない代わりに、妻側から採光を確保出来る。

2パターン位考えて2階の計画に移ります。


2階の計画

60㎡の半分という事で、30㎡の部屋を南側に面して計画します。

基準階の面積調整は、廊下、バルコニーで調整する。階段は仮置きして先に進みます。

※低層階型は最後にスパン割を調整する。基準階型は最初にスパン割を調整する。 


1階の計画

先程の駐車場の計画をベースに、1階の計画をしていきます。

※面積が大きな要求室は四隅に最初に計画する。

後は、空いているスペースに面積の大きな順番で計画します。事務室は両方の受付を兼ねるため、中央に配置する。

全体の計画を見ながら、利用者用階段の位置を変更します。

※上階の計画(L型) 短辺方向に80×2部屋計画すると、南側の住戸(右から2番目)が採光の確保が難しい。
そのため、南側のコマが1コマ余裕があれば、デットスパースに階段、トランク等があれば計画する事もある。

1階の計画は、上階のプランが決まらないと勧められないため、第1案目はなるべく早く基準階(上階)の計画を速く終わらせる。上階の計画は暗記で解ける。考えない事が重要です。


全体の調整をする。

2階と3階は良さそう。

後は1階の計画を調整致します。

大きな面積の要求室が四隅に計画出来れば、後の小さな部屋は空いているスペースに押し込むような感じで計画します。

両方プランを見比べると、96㎡と一体的に利用する広場があると思います。

左側のプランだとヘリアキが足らず西側のヘリアキも含めないと広場の面積が足りない可能性があります。

通常であれば、西側のヘリアキで対応します。

今回は、避難階段が西側のヘリアキ上に来るため、右のプランの方が良いと思います。

そのため、今回は右側の1階の計画を採用しました。


おまけ

どうしても左側のプランが良い場合は、こういう風にしても良いと思います。ヘリアキのバランスがおかしいですけど。

まとめ

細かいルールは、各資格学校違うため、この考えで良いのか?と思われるかも知れません。

僕だったらという考えの為、学校によっては正解じゃないかも知れません。

例えば2室1室(2室採光)は減点の対象になっている学校もあります。

※個人的には2室1室採光は第2案目です。

ピロティからの通路は確保するのか?しないのか?問題も。

学校によって採点方法が異なるため、その点は考慮して頂ければ幸いです。

エスキスを速く進めるコツとして、手を止めない事ですね。取り合ず面積を確保する。

大きな要求室は四隅に計画する。

この点が非常に重要だと思います。

少しでも受験生のお役に立てれば嬉しく思います。

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