先週は総合資格学院に通う受験生から『プランニング①が難し過ぎて解けませんでした!』と相談メールが6通程来ましたので、勝手に考察してみました。
通常の対面講義に参加出来れば直接講師に質問等が出来ると思いますが、現在はSTAY HOME中だと思いますので、僕だったらこう考えました!という事をお話します。
※著作権の関係で課題文を掲載する事は出来ませんので、総合資格学院生以外の受験生は申し訳ないです。
エスキスの雰囲気だけ感じてくれたらと思います。
また僕がエスキス中思った事を勝手に解説しているだけで、このプランが正しい保証もありませんし、総合資格の教え方・考え方等一切関係ありません事ご了承下さいませ。
僕がエスキス時間30~40分で80点の図面を目指した結果こういうプランになったので皆様ご参考にして下さい♪というアドバイスです。
楽しく見て頂ければと思います。
100点の解答はコロナが収まった時に、担当の講師に教えてもらって下さい。
きっと素敵なプランだと思います。
条件整理!階振りの考え方
みんな共通して『図書室と多目的室の配置に悩みました』と言っていました。
そのため、エスキスの解説の前に少し補足したいと思います。
要求室の階の振り分けは、基本は最大床面積を目指す事です。
今回は条件が指定されていないため、少し戸惑ったかも知れません。
しかし、課題文には図書室1階、多目的室は2階に計画してほしいと出題者の意図が組み込まれていたため、それを読み取れたら良かったと思います。
3階建てでサービス用駐車場からの動線に配慮する室が2室ある場合は下記の2パターンが基本となります。
- 1階に2室計画する場合
(同一階に2室計画する場合含む) - 1階に1室2階または3階に1室計2室
(2階1室、3階1室計2室の場合も含む)
1階に2室計画する場合
(同一階に2室計画する場合含む)
1階にサービス用駐車場からの動線に配慮する室を2室計画する場合は管理部門の配置は、基本風除室の対面の条件の悪い方角となります。
そのため、要求室の面積が大きい場合は、管理部門(事務室)を風除室の対面に計画出来ない場合があります。
1階に2室計画する場合は、A300㎡+B200㎡程度の組み合わせが以下であれば、計画出来る可能性が高いです。
この図のように図書室が6コマ、多目的室が4コマのであれば1階にサービス用駐車場からの動線に配慮する室を2室計画出来たと思います。
しかし、今回は外部条件で駐車場の台数が多く求められたため、南西側の建物を少し切り欠く必要があります。
そのため、多目的室を南西側に計画出来ません。
また横断歩道も東側よりにあるため、この課題では切り開きを2箇所設け、駐車場を分散する事は出来なかったと思います。
1階に1室2階または3階に1室計2室
(2階1室、3階1室計2室の場合も含む)
『多目的室を1階に計画する事は考えないのでしょうか?』と質問がありました。
多目的室の天井高が3mであれば、1階案もアリだと思います。
しかし、天井高が高い要求室を1階に計画すると2階にその影響があります。
サービス用駐車場からの動線に配慮する室を2室計画する為には、1階(管理部門)に天井高の高い部屋を計画すると2階の管理部門が使えない状態になります。
サービス用駐車場からの動線に配慮する必要がなければ問題ないのですが、それでは条件違反になります。
3階に図書室を計画すれば良いのでは?
それも確かに案としてはあると思います。
しかし、特に条件が指定されていない図書室を3階に計画するメリットがあんまりないかな?と思います。
1階に計画するメリットは要求面積が大きく、設計課題にも記載されているメインの要求室のため、1階に計画した方が良いのではないのか?と考えます。
また構造的にも本棚(書籍)等の荷重を考慮すると3階より1階の方が良いのでは?と思いました。
絶対に駄目じゃなく、優先順位を自分の考えで付けていく事がエスキスの基本となります。
補足
図書室等荷重の負担が想定される要求室を2階3階に計画する場合は、小梁を1本多く入れてアピールする!と教えて貰った記憶があります。
今は梁伏せ図を書く事ないので、役に立たないかも知れませんが。
結果!第1案目は図書室が1階、多目的室が2階
要求室の面積、天井高の高さ等を考慮して第1案目は進めていきます。
これが正解じゃなく、第1案目という所がポイントです。
え!天井高が高い部屋を3階に計画する事は考えないのかって?総合資格学院の課題で、この基礎力を高める時期に、応用はやらないと思いました。
日建学院の課題だったら考えますけど。
総合資格学院の課題作成者はマッスルタワーはあんまり好きじゃないと思います。
まとめ
以上の事を踏まえて次回はエスキスの手順を説明していきたいと思います。
僕は第1案目は1階図書室、2階多目的室と考えました。