いつも通り、細かい説明(ヘリアキのチェック等)は省いていきます。色々と大人の事情で・・・すみません。
毎回言いますけど、空間構成、断面検討、廊下係数等は全く考えないで良いです。
最近Youtubeやブログ等でエスキスのやり方を教えている人がいますが、言っている事は凄く良いんですけど、肝心なエスキスの方法が難しくて受験生理解出来るかな?と思っています。
なぜなら、僕が理解出来ないので・・・
気合と根性ではエスキスは解けないと思います。
あ!ちなみにエスキスする時に記述の項目は読まなくてもプランに影響する事はないです。
設計条件に全て書かれています。
要求図書と設計条件の違いがポイントです。
最近質問が多いので、少し書いてみました。
大きな要求室は四隅から!階段・EVは固定しない!
別案
敷地条件等を考慮して、西側に管理部門をまとめていきます。
1面道路の場合は、東西の条件を比べて条件の悪い方角に第1案目は管理部門をまとめます。
今回は駐車場の台数が多い為、建物を削っていきます。
※1面道路の場合は、切り開きを2箇所計画出来る。
しかし、今回は東側に横断歩道があるため、切り開きを2箇所計画する事が難しい。
理想は切り開き1箇所。
面積
- 42m×28m=1176㎡×3階=3528㎡-最大面積=〇〇㎡(A㎡)
- A㎡÷42㎡〇〇コマ
- A㎡÷49㎡=〇〇コマ
- 多目的4コマ以上(天井高が高い)天井高が高いため、第1案目は1階or2階に計画。
- 屋上テラス2階指定 3コマ(上部青空)計6コマ(日照配慮)
- 吹抜け 0.5コマ
- サービス用駐車場からの動線に配慮する要求室2室(図書室、多目的室)
- 〇〇室、〇〇室等は公園の景観に配慮。
- 設備は2コマ
この条件を考慮すると、最大床面積まで後3コマ位オーバーしている+駐車場を計画するため、建物を削ります。
1階の要求室
管理部門等はいつも通り西側から管理階段・EV→事務室→風除室→利用者用階段・EVとして計画します。
図書室を四隅から計画します。
作業室を隣接させます。
サービス用駐車場→通用口→作業室→図書室。
管理部門に設備機械室を計画します。
空いているスペースに印(A・B)を振ります。
※ポイントは条件が決まっていない要求室は極力計画しない
2階の要求室
サービス用駐車場からの動線に配慮する必要がある多目的室を四隅(北西側)に計画します。
サービス用駐車場からの動線に配慮する必要がない場合は、管理部門から離した位置に第1案目は計画します。
なぜか?理由はないんです。僕のルールなのです。
- サービス用駐車場からの動線に配慮する必要がある→管理部門に計画
- サービス用駐車場からの動線に配慮する必要がない→管理部門から離して計画
自分のルールに従って、なるべく考えないで進めていく事が大事です。
あくまで第1案目!一発で仕留めない。
またホワイエを多目的室と一体的に計画します。
次に2階に計画する事が決定している屋上テラスを日照に配慮して南側に計画します。
あ!屋上テラスを計画すると利用者用階段・EVが邪魔で計画出来ません。
その時は、利用者用階段・EVを移動させます。
※2方向避難に配慮するため、極力管理階段と離す。階段・EVは仮置きです。いつでも動かせるように。コアは決め打ち=エスキス出来ない人。
最後に空いているスペースに番号を振ります。
吹抜けは要求面積が小さい場合は、後回しOK。
60㎡を超える場合は、先に計画する。
3階の要求室
多目的室上部は計画出来ない!後は空いているスペースに番号を振ります。
2階の時点では屋上テラスは3コマで良かったのですが、1コマだけ飛び出ている形状はあんまり良くないため、2階の屋上テラスを後で1コマ増やすか、屋根・設備機械置場として利用する。
4コマの場合、要求面積との乖離が気になる方は、Y7m(196㎡)→6m(168㎡)に変更すればOK。
全体をチェック(修正ポイント)
2階で利用者用階段・EVを移動させたため、1階のエスキスに反映させていきます。
面積チェック(削ったコマ数) A㎡÷49㎡=〇〇コマ
- 1階 2コマ
- 2階 6コマ
- 3階 10コマ
計 18コマ+吹抜け1コマ=19コマ
削り過ぎました。
しかし、ヘリアキは余裕があるため、最後にスパン調整は出来そう。
この事を頭に入れてエスキスを再開します。
1階の要求室
利用者用階段・EVを移動させたため、A・Bの配置を変更します。147㎡÷2=73.5㎡
1コマの面積、2コマの面積、3コマを半分にした面積は暗記する。
2階の要求室
学習部門の要求室の中でグループを分けます。
休憩スペースは誰が利用するのか?このヒントを活用します。
3階の要求室
同じ面積の要求室が4室計画出来そうです。
全体をチェック(修正ポイント)
全体的に大きな要求面積の部屋は計画出来た為、小さな要求面積の部屋を計画します。
1階の計画は変わらず、2階の計画は吹抜けとW/Cを計画します。
吹抜けの面積が多少足りませんが、スパン調整出来る事を忘れない。
3階も同様に吹抜け、W/C等計画します。
最終調整
綺麗に収まったら、最後に面積の足りない要求室のスパンを調整します。
X方向を調整しても良いし、Y方向を調整しても良いと思います。
個人的には、Y方向を一部7m→8mに変更して廊下(ホール)にゆとりを持たせたら良いと思います。
まとめ
総合資格学院の解答を見せて頂きましたが『なるほど、利用者用階段・EVをその場所に計画するのか~』と勉強になりました。
TACの課題では結構活用される階段・EVのパターンなので覚えておいた方が良いと思います。
結構色んな説明を省いたため、ご質問があればお気軽に問い合わせ下さい。
コロナが収まったら担当講師に色々と教えてもらって下さい。
僕はこういう感じで解きました。
少しでも参考になれば嬉しいです。