サイトアイコン 一級建築士試験ビリケツHERO's学園ブログ

日建学院の長期基本課題1Bを簡単に解いてみた♪

前回好評だったので今回もまた日建学院の課題1Bを解いてみました。

ブログにUPするのが遅くなってすみません。

エスキスが溜まってブログにUP出来ずにいます(T_T)

前回の課題1Aの解答例をみて、やっぱり学校によって求められている完成図が違うんだなぁ~っと思いました。

総合資格学院通学経験者で日建学院に通う受験生は大変ですね。

基本課題1Bのポイント!吹抜けの位置と公園の景観




今回の課題は部門が設定されていませんので、各自で建物のストーリーを考えて素敵なプランを作り上げないといけません。

こっちの方が簡単で良いですよね♪

学校の講師がよくいう階別ゾーニングなんて無駄な物を意識しなくて済みますからね(^_^)

旧試験から10年経つのに未だに階別ゾーニングなんて言っている講師って新試験に対応出来てないですよね(´・ω・`)

現試験は記述で施主(試験元)に自己プランを説明出来る機会が与えられています。

一見良いプランと思えないプランでも記述で理路整然と説明が出来、採点官が納得すれば減点にならないと思っています。

『会議室が2階に計画出来ない!1階に1コマ空いている!でも階別ゾーニングにならない。どうしよう、どうしよう』

本試験で受験生の皆様がこんな風に悩んでエスキス時間を費やしてくれると、試験元(課題作成者)は喜んでいると思います。

旧試験と違って現試験は自由度が高いのです。

その事は忘れないで下さいね♪

エスキス2080点プランです(*´з`)

外部条件の整理

最大床面積2300㎡以下 東側・南側道路 北側・西側道路

建物地上2階地下1階 設備 特になし 駐車場 利用者2台 サービス1台 駐輪場30

その他の施設 屋外読書テラス約100㎡ サブエントランスを公園側に計画

ヘリアキ検討 X方向敷地48m Y方向敷地36

X方向は48m-42m=6m 東側(道路)3m 西側3

Y方向は36m-28m=8m 北側2m 南側6

建物の形状は基本通り42m×28m (X 7m×6スパン Y 7×4スパン)

42×28mの総2階建てで計画します。

42×28m=1176×2階=2352㎡ 最大床面積2300㎡-2400㎡=100㎡削る必要性があります。

42(6m×7) 100÷423コマ

49(7×7) 100÷492コマ

最初は7m×7mで進めるので2コマ全体で削れば良いという意味です。

外構・駐車場の検討

屋外読書テラスは約100㎡で一般開架スペースとの動線を配慮します。

要求面積が約100㎡の為青空でも屋根を架けてもどちらでも良いと思います。(記述で利点を説明する事を想定する)

利用者用駐車場は交差点側の反対南西側に計画。

サービス用駐車場は2面道路を有効活用する為東側に計画します。

ヒントの整理

  1. 『カフェで貸出手続き前の読書』
  2. 『屋外読書テラスは一般開架スペースとの動線配慮←個人的に考える』
  3. 『サービス用駐車場→図書作業室→一般開架スペースまでの動線を確保』

※エントランスホールに吹抜け要求でない場合は一般的には要求室の上部に計画します。レストラン・カフェ・展示室・図書館等。今回の課題も1階に一般開架スペースを計画する場合はその上部に計画します。エントランスホールに吹抜けを設ける課題をやり過ぎると、ついつい吹抜け=エントランスホール上部となってしまうので、気を付けて下さい。この課題がそうだという事でなく一般的な課題ではと言う意味です。

この3つのヒントをまとめると下記のような配置になると思います。

いつも通りエスキスは最大床面積を目指していきます。

その為屋外読書テラスを1階に計画すると100㎡2階100㎡合計200㎡削れます。

今回は2コマ削れば終わります。

ただでさえ吹抜けが約100㎡要求されています。

最大床面積を目指す為、屋外読書テラスを2階に計画します。

それに伴い屋外読書テラスと繋がりが考えられる下記の要求室を2階に計画します。

次に面積が余った場合を想定 『第2チーム』

を計画します。

部門が設定されていませんので、自分で好きなように想定します。

セミナー室や展示ギャラリーは全く図書と関係ないので1階決定!(第一案は)

今回は2階の面積が余りそうにないので、第2チームは全て一階で計画します。

2階の要求室の計画

屋外読書テラスを最大床面積の関係から2階に計画します。

まずは管理階段・EVをいつもの位置に計画して、サービス用駐車場→図書作業室→一般開架スペースと動線を確保します。

次に児童開架スペースは日照に配慮して南西側に計画します。

後は屋外読書テラスとカフェを公園の景観に配慮して北側に配置して、空いている箇所に番号を振ります。

まずはざっくりとストーリーを作りながら計画します。

後で児童開架スペースとテラスとカフェを入れ替えても良いです。

その際は記述で『児童開架スペースは北西側に配置する事で、児童達が落ち着いた環境の中で読書を楽しむ事が出来るように配慮した。また公園側に向けて配置する事で児童達への景観・自然に関する学習機会を得られるように計画した。』等自信満々に記述すれば減点は無いと思います。

新試験になって自由度が増しています。その事を忘れないで下さい♪ 

1階の要求室の計画

今回もいつも通り事務室を定位置に計画したいのですが、2階の計画で番号2の位置が吹抜けで計画した場合で事務室上部に被ってしまう可能性がありますので、今回は1コマ北側に移動します。後は東側に管理部門を計画して、残りの景観の良い場所に番号を振ります。

要求面積が大きい順番に並べていきます。

全て計画出来ました♪ついでに管理部門も計画していきます。

1.2階の最終チェック

2階で計画出来ていない吹抜けを12番の場所に計画します。

※風除室は吹抜けに含まれない!という声が聞こえてきます。(T_T)

後は1階の小さな要求室を計画します。

完成です(^_^) 

面積チェック

1階 42m×28m=1176

2階 42m×28m=1176㎡-吹抜け98㎡-屋外テラス-98㎡=980

合計2156㎡≦2300 

ここまで読み取りから20分位です。

日建学院の宿題という事で、何も考えずに手順通りやれば、これ程度のベースが出来ると思います。

多分受験生の皆様は言いたい事が沢山あると思います。

吹抜けの位置、管理部門が小さい等。 

そう思うのは当然です。

学校で習うとあれは駄目これも駄目。

エスキスする為のルールが多過ぎます。

でも、実際の本試験だったらこれ位のプランでも合格すると思います。

吹抜けが風除室を含んでは駄目とは試験元は一度も言っていません。

本当に減点されているのかも不明です。

要求面積が±10%も学校が決めているルールです。

この試験は何が本当で何が間違っているのか、受験生・資格学校等誰にもわかりません。

知っているのは試験元だけです。

その為後は自分で考えて何を優先し、何を妥協するのか本試験までに自分自身で決めないといけません。

それが出来た者が合格出来るのだと僕は思っています。 

しかし僕は要求室の面積が大きい要求室は妥協しません。 

※200㎡の要求室と管理部門の更衣室が同じ配点だと思えません。

要求面積が足りない時は、記述で何も言い訳出来ませんが、配置計画であれば何とでも言い訳出来ます。

スーパーの試食販売員と一緒です

普段は売れないソーセージでも販売員が言葉巧みにいえば、普通の物でも良く見えます。

一見普通の配置計画でも、記述で理路整然と良い事を並べれば、そのプランが良く見えてきます。

旧試験と違って新試験は記述でプランを説明する機会が与えられているので上手く活用してほしいと思います。

吹抜けの位置等を変更

ベースが出来て不満足であれば、そこから修正すれば良いと思います。

別案を作成する場合は基本のベースを崩さずプランを変更していきます。 

1階の利用者用階段の隣(西側)が空いていますので、階段・EVを移動させて、2階も番号を振り直します。

そして吹抜けを中央に配置出来るように計画します。

後はこの中で先ほどまで計画した要求室を振り分けます。

1階のプランは調整しなくても済みそうです。

最後にスパン割り調整をします♪

吹抜け前の通路が2.5mと若干狭く感じる為、Y方向を7m→8mに変更します。 

面積チェック

1階 42m×29m=1218

2階 42m×29m=1218㎡-吹抜け105㎡-テラス-98㎡=1015

合計 2233㎡≦2300 

駐輪場の計画で南側のヘリアキを確保したい場合は通路2.5mで良いと思います。

その場合はX方向(東側)管理部門の列を8mに変更します。

 

まとめ

今後エスキスが難しく迷いが生じた時は、是非ともこの課題のように基本に忠実な課題を復習して頑張ってほしいと思います。

意外と簡単な課題の中に沢山ヒントが詰まっているかも知れません。

解答はどうなっているのかわかりませんが、凄く良い課題だと思いました。 

この時はまだ、今後解く事務所ビルの怖さを知る由もなかったビリケツ君であった(T_T)

モバイルバージョンを終了