総合資格学院に通う受験生から、7m×7mスパンで解けない課題はどうしたら良いですか?と質問を頂きましたので、オリジナル4をやってみました。
6m×6m=36㎡×2=72㎡ 約80㎡の1割減OKとする事が出来る為
6m×6mを使っても良いのですが、柱の数が増えるため、個人的には6m×6mは使いません。
もし僕が6m×6mを使うときは、負けた時です。
去年は小さな要求室が並ぶため、6m×6mが活躍しましたが、今年は3LDK等部屋の要求室が大きいため、あんまり出番がないかも知れません。
可能性をすべて捨てる事は危険なので、6m×6mを除外はしませんが、個人的には好きなプランではありません。
※著作権の関係で課題文を掲載する事は出来ませんし、細かい説明は出来ません。
総合資格学院生以外の受験生は申し訳ないです。
エスキスの雰囲気だけ感じてくれたらと思います。
また僕がエスキス中思った事を勝手に解説しているだけで、このプランが正しい保証もありませんし、学校の教え方・考え方等一切関係ありません事ご了承下さいませ。
僕がエスキス時間30~40分で80点の図面を目指した結果こういうプランになったので皆様ご参考にして下さい。
楽しく見て頂ければと思います。
100点の解答は担当の講師にプランを見せてもらって下さい。
きっと素敵なプランだと思います。
変則スパンはほどほどに。シンプルなスパン割りこそ!合格への近道!
変則スパンを多用しても良いのですが、作図が難しくなるため出来れば7m×7mを基本に。
6m、7m、8mを使ってほしいと思います。
課題文を読んで条件整理を行います。
駐車場は第1案目は交差点側から離した西側に計画します。
そのため、西側に住宅部門、東側に店舗部門をまとめます。(直接アプローチ条件もある)
駄目ならすぐに変更する。
本当はもっと詳しく説明したいのですが、大人の事情を考慮して下さい。
3階の計画
いつも通り南側から住戸を計画します。(日照優先)
東側、西側の条件が共に、南側より良い場合は、南側は第1案目ではない。東側、西側の片方のみ条件が良い場合は、結局南側に計画する必要があるため。
住戸をいつも通り四隅から計画します。片廊下型→L型→コの字型→ツインコリドール型(ロの字型)と順番に検討していきます。もちろんツインコリドール型やロの字型が一番難しいため検討は後回し。
部屋数が多いためL型で組んでいきます。
L型は採光が取れない場所が1か所出てきますので、その際は光庭、採光が必要ない部屋、利用者用階段等で計画します。
今回は2階に談話コーナー的な部屋を東側に向ける条件があるため、3階も東側に向けて計画します。特にない場合は、2パターン考えても良いかも知れません。
基本はシンプルに7m、6mを使ってほしいと思います。
利用者用階段は本当は東側に向けたかったのですが、店舗を東側に計画する予定のため、第1案目は西側に計画します。
※この東側に向ける理由はテキストを参照して下さい。
2階の計画
ただし、採光確保しなくて良い部屋があるため、採光が確保出来ない場所に計画します。
1階の計画
1階の計画は基準階部門が決まれば後はそれをベースに大きな部屋を四隅から計画します。
1階の計画のポイントは『とにかく押し込む』です。
低層階型と違ってスパン調整を最初に行うため、グリッドをまたいで計画する事が多々あります。
そのため、形状は気にせず、どんどんと押し込んで下さい。
近年の試験はエスキスで合否は決まりません。
見直し時間を確保して、抜けがない図面を提出するか?
これが合格への近道だと思います。
1階に住戸を計画する場合は、採光が必要の部屋があれば、最初に採光を確保します。
光庭でも良いし、アプローチで確保しても良いと思います。
このプランは、TACの課題1の解答例を参考にして解きました。
解答例を覚えていたので、すぐに思いつきました。(オリジナル2もTAC1と同じ)
TACの課題凄い!!総合資格学院の上を行きますね。
店舗部門を押し込む!!
低層階であれば、押し込んだりする事はあまり考えないです。理由は後でスパン調整すれば良いからです。
例えば7m×7m×2コマ=98㎡ 約120㎡ほしい場合、7m→8m 8m×7m=56㎡×2コマ=112㎡ 120㎡ 1割減。OKと出来るためです。
しかし、基準階型は1スパン調整すればせっかく綺麗に計画出来ている基準階のプランが崩れます。
そのため、基準階は与えられたスパン割で調整する方が良いと思います。
講師によってはホールみたいな廊下は×というかも知れませんが、100%完璧な図面は、他の受験生も2時間では考えつかないと思います。
それであれば、エスキス時間を短縮して見直し時間に充てた方が合格すると僕は思います。
別案
まとめ
理想を追求すれば果てしない道のりが待っている。
一級建築士製図試験は1番を目指す試験ではなく、上位4割に入る試験である。
資格学校の解答例を見れば綺麗に収まっていると思います。
しかし、あのスパン割を考え2時間以内に収めるのは至難の業だと思います。
スパン割は極力シンプルにする事でエスキス時間が短縮出来ます。
1時間以内にある程度のプランを作成して、残りをチェック時間に充てた方が近年の試験は合格しやすいと思います。
エスキスで合否が決まる時代は過去だと思います。
空間構成?なんてどうでも良いと思います。
採点官に会う機会があれば、是非聞いてみて下さい。
空間構成とは何ですか?っと。