勉強会に参加してくれた受験生のエスキスの方が、僕よりも凄く良いエスキスしていた。
今年も最後の最後に抜かれちゃった(^^)
約2か月間の勉強の成果を是非!本試験当日に発揮して来て下さい。
※著作権の関係で課題文を掲載する事は出来ませんので、総合資格学院生以外の受験生は申し訳ないです。
エスキスの雰囲気だけ感じてくれたらと思います。
また僕がエスキス中思った事を勝手に解説しているだけで、このプランが正しい保証もありませんし、総合資格の教え方・考え方等一切関係ありません事ご了承下さいませ。
僕がエスキス時間30~40分で80点の図面を目指した結果こういうプランになったので皆様ご参考にして下さい♪というアドバイスです。
楽しく見て頂ければと思います。
100点の解答は担当の講師にプランを見せてもらって下さい。
きっと素敵なプランだと思います。
師匠は認めてくれないと思うエスキスをどうぞ♪
この課題の3つのポイント
- 短辺方向=6m×5スパンと決め打ちしない
- いつも通り7m×6スパンでスタート。
- 展示室と屋上庭園の〇〇㎡以上!!
何度も言いますけど、短辺=6m×5スパンじゃないので、気を付けて下さいね。
最初は7m×4スパンでスタートして、コマが足りない時に始めて6m×5スパンを検討します。
廊下係数や断面検討等をしなくて良いので、スパンを調整する時は気を付けて下さい。
どの課題も基本はX方向7m×6スパン Y方向7m×4スパン=1176㎡→3528㎡をベースに考える。
今年のテーマは〇〇㎡以上は特に気を付ける。
コマをまたいで対応するのか?スパンを増やして対応するのか?色々です。
42㎡×8コマ=336㎡という事は、X方向を1m増やすと14m。
336㎡+14m=350㎡。350㎡以上。
やっぱり42、48、49、56の倍数は暗記しておけば便利ですね。
階の振り分けチェック
3528㎡-3000㎡=528㎡
屋上庭園 2階 4コマ以上+青空4コマ以上=8コマ
屋上庭園 3階 4コマ以上
木工 約3コマ
展示 約7コマ
※木工と展示は天井高から最上階には計画出来ない事が予想される。
以上の事を考慮すると、第1案目は屋上庭を3階でスタートする事が決まる。
〇〇㎡以上の要求室がある場合は、事前に形を考えておく事も大事です。
例えば250㎡以上であれば下記の形を検討出来ていたら良いと思います。
250㎡以上(無柱)
管理部門の計画
管理部門は条件通り西側(北西側)にまとめて計画する。課題文=施主の要望
ヘリアキの検討
X方向42m ヘリアキ左右=4m 余り 4m
Y方向28m ヘリアキ上下=4m 余り 3m
1階の計画
西側(北西側)に管理をまとめた為、サービス用駐車場からの動線に配慮する要求室は西側にまとめます。
展示が6コマと大きい為、管理用階段→事務室→風除室→利用者用階段をいつもよりも1コマずらして計画していきます。
後は、カフェは1階確定の為、北東側に計画します。
『風除室+カフェ』この形は勉強会に来てくれる受験生は、いつも見ている形だと思います。
後は、空いているスペースに番号?印をして先に進みます。
※この時点で展示室は1コマ足りない事を忘れずに。
2階の計画
2階は工房部門を計画していきます。
理由は工房(大)の天井高が凄く高い事を考慮すると3階には計画したくないためです。
僕は第1案目では5m以上の要求室は3階に計画しないです。
第2案目では普通に計画しますけど。順番が大事。
僕はこの天井高の高さを施主(課題作成者)からのメッセージだと読み取りました。
大きな要求室は四隅から計画します。吹抜けも計画出来る位置が限られる。
※この形も勉強会で散々やったかと思います。
3階の計画
3階は勉強部門を計画していきます。
理由は余ったからです・・・記述には書けませんが、そんな感じです。
屋上庭園は展示室上部に重ねて計画します。
貴重な展示品があれば、ちょっと考えますが、市民の作品なので、気にせず・・・計画しました。
後は、空いているスペースに番号?印をして先に進みます。
面積
- 1階 0コマ
- 2階 展示6コマ 吹抜け+1.5コマ
- 3階 庭園6コマ 吹抜け+1.5コマ
- 計15コマ OK
1階、2階、3階を再考
- 1階の計画は展示室の面積が満たせない
- 2階の計画は外壁面に1部屋足りない
- 3階の計画は少し外壁面が余っている。
2階と3階の不安点は、2階の要求室を3階に計画すれば上手くいきそうです。
1階が1部門、2階・3階で2部門といった感じで。
しかし1階の展示部門の面積が満たせそうにありません。
8mスパンを使っても要求面積にギリギリ届かず。という事は、スパンを調整するよりも、コマを増やしていきます。
1階の変更点
展示室の面積が若干要求面積に満たないですが、1スパン調整(6m→7m)すれば大丈夫そうです。
後は、空いているスペースに番号?印をして先に進みます。
2階の変更点
コマが増え、外壁面に面する要求室が増えたため、3階に要求室を計画しなくて済みそうです。
廊下3mを確保すると66㎡と工房の要求面積に対して少し面積が足りません。
吹抜けは風除室を小さくすれば、ギリギリ面積の条件を満たせそうです。
3階の変更点
同じように空いているスペースに番号?印をします。
面積
- 1階
- 2階 展示8コマ 吹抜け+1.5コマ
- 3階 庭園8コマ 吹抜け+1.5コマ
- 計19コマ OK
1階、2階、3階を再考
- 1階の計画は面積が足りない要求室もある。カフェ、コンセ、展示等。また展示室へのアプローチが確保出来ていない。
- 2階の計画は2.5コマ位の工房(大)が消えてしまった。また北側の要求室66㎡が面積の条件を満たしていない。※外壁面に面するコマ数は確保出来ている。
- 3階の計画は少し余裕がある。1階または2階の要求室を計画出来る。
※しかし、全ての部門を3階に計画すると、ゴチャゴチャになるので、どちらかを3階に計画する時は、一方のみとする。
スパン!スパン調整開始。
- 面積上限まで余裕がある。
- 建蔽率は余裕がある。
- ヘリアキに余裕がある。
全ての条件が満たされているため、スパンを調整していきます。
北側の要求面積(66㎡)が条件を満たせるようにY方向を1mプラスします。
後は、展示室と工房大の面積を満たせるようにY方向を2mプラスします。と考えるかも知れませんが、X方向が7mあれば、良いと思いますが、6mと間口が狭いため鰻の寝床みたいならないように気を付けて下さい。
その点を考慮すると、展示室、工房大、カフェ等の面積を考慮すると、X方向のスパンを増やす事にします。
※スパン調整をやる時は、両方向(X方向、Y方向)スパンを調整するとプランの自由度が高くなるため、あんまりやらない方が良いと思います。
スパン調整の最終形!を覚えてしまうとすぐにスパン調整しちゃうから。
小手先のテクニックになっちゃうので、プランニング能力が高められないと僕の師匠は嫌っていました。
(8m×8m、6m×6m、屋上庭園〇〇㎡以上を1mの片持ちでクリア等)
本試験でも出題された事がないので、短期製図組はあんまり考えない方が良いかもですね。
総合資格の長期生であれば実力があるので、良いと思います。総合資格特有の問題です。
1階、2階、3階を最終検討
1階は、空いているスペースに要求室を計画します。
ショップは視認性、集客性を考慮しました。
展示室へのアプローチを確保するため、情報、コンセプトどちらかを上階に計画します。
なぜ?コンセプトを1階に計画したかというと・・・・面積が大きかったため、ピッタリスパンを増やした所に収まったからです。
それ以外の理由はないです。
面積が情報の方が大きい場合は、情報を1階に計画したと思います。
正直、どちらでも良いと思います。
2階は、適当に空いているスペースに工房部門を計画します。
Y方向を一部8mにしたことで北側の要求室の面積が満たせるようになりました。
3階は、1階に計画出来なかった情報を上手く入れこんで計画します。
また管理部門で計画出来なかった、更衣室等を西側にまとめて計画します。
後は、空いているスペースに適当に要求室を計画していきます。
※吹抜けに面して休憩、談話を計画する事で、開放的な空間になるように配慮する。
壁が立ち上がっているのか、いないのか? ここがポイントです。
面積
- 1階 44m×29m=1276㎡
- 2階 44m×29m=1276㎡-展示350㎡-吹抜け72㎡=854
- 3階 44m×29m=1276㎡-庭園350㎡-吹抜け72㎡-工房大119㎡=735㎡
計2865㎡ 後EVシャフト等は除くのかな?課題文が手元にないのでわからないけど。
まとめ
長期製図に通う受験生だったら、サクッと解けたかも知れませんが、短期製図に通う受験生は凄く苦戦したと思います。
本試験は学校の課題と全くの別物なので、先入観なく課題文(試験元)と向き合って下さい。
何度も言いますが、迷ったらお客様(試験元)が喜んでくれる事を考えれば良いのではないでしょうか?
そうすれば自ずと答えが見つかると思います。
残り時間わずかですが、悔いの無いように頑張って下さい。