こそっとプラン第1回目で解答だけ載せていたのですが『短辺入りがとても難しいです。』との声が多数ありましたので、簡単な解説を頼まれてもいないのに載せておきます。
本当は、皆様の担当講師だったら、毎回サクッと解き方と課題文のポイントをお伝え出来るのですが残念です。
勉強会を通じて知り合った受験生が10名前後講師として活躍しているため、同じ手法でやっていたら、声をかけて上げて下さい(笑)
断面検討?必要ないというと思いますよ。
最近話してないけど、みんな元気かなぁ?
※著作権の関係で課題文を掲載する事は出来ませんので、総合資格学院生以外の受験生は申し訳ないです。
エスキスの雰囲気だけ感じてくれたらと思います。
また僕がエスキス中思った事を勝手に解説しているだけで、このプランが正しい保証もありませんし、総合資格の教え方・考え方等一切関係ありません事ご了承下さいませ。
僕がエスキス時間30~40分で80点の図面を目指した結果こういうプランになったので皆様ご参考にして下さい♪というアドバイスです。
楽しく見て頂ければと思います。
100点の解答は担当の講師にプランを見せてもらって下さい。
きっと素敵なプランだと思います。
短辺入り=6m×5スパンの幻想を捨てる事が合格への第一歩!
勉強会に参加してくれた受験生から聞いた話によると短辺入り=6m×5スパンで決め打ちと指導されていると言っていました。(´・ω・`)
なぜに?スパン割りを先に決めちゃうかなぁ~(´・ω・`)
結果6m×5スパンになるのは全然OKです。しっかりと手順を踏む!これが大事です。
短辺入りの課題は、もう出題されないと思いますけど、本試験で短辺入りの課題が出題された時は、6m×5スパンと決め打ちせずに、7m×4スパンからはじめて欲しいと思います。
そうしないと、解答例が7m×4スパンであった場合は、プランをまとめるのが難しいと思いますよ。
この試験は思い込み=不合格まっしぐらです。
この課題の4つのポイント
- 短辺入りの場合も、基本は7m×7mをベースに考える。
- 管理部門が4コマ位と小さい
- 創作部門が大きいため、階別ゾーニングが厳しそう。
- 景観は東側がよい。他は・・・微妙。
何度も言いますけど、思い込みは危険ですよ。スパン割りは最後にやる事を忘れずに。
開始5分後に何か気付いて変更する事は大丈夫です。
手順の確立こそ合格への近道です。
管理部門がコンパクトにまとめられる時は、サービス用駐車場に近い方に管理をまとめる。
下図参照。
創作部門が大きい為、イメージ的には、1階が1部門、2・3階で1部門みたいな感じ?
1つの部門が3階にまたがる事は避ける事。(共用は除く)
- 総合資格の課題は、階別ゾーニングを重視しない。
- 日建学院の課題は階別ゾーニングを重視する。
個人的には、近年の試験は総合資格よりで自由度が高い印象があります。
階別ゾーニングで考える事も大事ですが、そうすると試験が簡単になっちゃうので、どうなんでしょうかね?
ゾーニングのポイント
動線が逆流する事は極力避ける。
例えば、展示室が2階で収蔵庫が3階みたいな感じはどうでしょうかね?
去年のプールと一緒で、トレーニングルームが2階。ロッカーが3階。
みたいな感じだと1回3階に行って2階に降りてくるので、動線が交差する為、宜しくないと言われています。
景観は東側が良いという事は、日照+景観最強は南東側。
階の振り分け
- 屋上庭園3階(指定) 6コマ
- 吹抜け適宜 1コマ+1コマ=2コマ
- 展示室A1階or2階 3コマ
- 計11コマ
42m×28m=1176㎡×3層=3528㎡-3000㎡=528㎡÷42㎡と49㎡
42㎡=13コマ 49㎡=11コマ
面積は削る必要がない。
スパンを増やす場合は、面積がギリギリな為、吹抜け(適宜)を増やす。
管理部門の計画
管理アプローチは南側、利用者用アプローチは東側という事は、管理部門を南側に計画します。
短辺入りの場合は、管理者用階段と利用者用階段を決めるのは後回しにします。
ザックリとこの辺り位で考える方が良いです。
利用者用階段と管理者用階段が近づき過ぎないように気を付けます。
1階の計画
情報は外部から直接アプローチとの条件がありますので、北東側に計画します。
次に1階の西側にまとまったスペースがあるため、展示部門をまとめていきます。
展示室1は天井高が高いため、1階または2階に計画します。
有料ゾーンの為、2階にまとめても良いのですが2列(8コマ)で収まりそうなため、残り4列が余ります。
そこに他の部門を計画しても良いのですが、今度は1階が余ります。
以上の事を考慮すると、第1案目は展示部門を1階西側にまとめます。
※あまり1つの部門が3層に分かれるのは良くないと思います。(共用は除く)
2階の計画
利用者用階段・管理者用階段は決め打ちせずに、進んで行きます。
展示室上部は一部天井高が高いためザックリ、決めていきます。
東側の景観が良いため、四隅から番号を振っていきます。
2階に計画する事が決まっている要求室があれば、決定するのですが、今回はないので、先に進みます。
3階の計画
要求面積の大きな屋上庭園を東側に計画します。
カフェから屋上庭園が眺められるようにするため、屋上庭園に近接してカフェを設けたいのですが、スペースがないため、南側の階段予定コマを削って、北東側にスペースを生み出します。
そうすると、利用者用、管理者用階段・EVの位置が限定されてきます。
次に多目的室(3階指定)を四隅から計画します。
またサービス用駐車場からの動線に配慮するため、南東側に計画します。
面積チェック
- 1階 0コマ
- 2階 吹抜け1コマ予定 展示室3コマ(北、南どちらかに1コマ寄せる)
- 3階 吹抜け1コマ予定 屋上庭園6コマ
- 計11コマ OK
※吹抜けの面積が小さい場合は、後回し(40~60㎡)
1階、2階、3階を再考
1階の計画は、3階の計画で階段等の位置が決まったため、空いているスペースに適当に要求室を計画していきます。
南側に管理、西側に展示部門
2階の計画は、展示室上部を決める。
3階の計画は、2階に計画出来なかった要求室を計画する。A、Bは面積を増やす事が出来る。Aは98㎡B77㎡位まで。
1階のプランの変更
西側の展示部門を上手く収めていきます。
2コマで足りなかったため、一部エントランスホールを利用しました。
管理部門は南側にまとめて計画します。
2階のプランの変更
展示室上部を計画後、空いているスペースに番号でも98の印を打ちます。
3階のプランの変更
特になし。
最終調整
空いているスペースに適当に要求室を計画します。
特に指定がなければ、自分の中でストーリーを組み立てて計画します。
ストーリー=言い訳。施主の前で適当にとは言えないので、何か理由付けが必要。
1階の情報は外壁面に多く面するように少し形状を変更します。
2階3階は大きな部屋を四隅から計画し、最後に吹抜けを中央部に計画します。
1コマ位の吹抜けは、後からでも計画出来ますので、最初は気にしなくて良いと思います。
まとめ
短辺入りの課題は、6m×5スパンにしたくなる気持ちは痛いほどわかります。
しかし、基本は7m×4スパンだという事を忘れないで下さい。
短辺入り=6m×5スパンだと思って進めた場合、解答例が7m×4スパンだと、エスキスが難しいですよ。
手順は7m×4スパン→6m×5スパンです。