毎年恒例の大手資格学校の課題を勝手に解いてみた!の時期になりました。
学校の解答例とは違った視点でみて頂ければ嬉しく思います。
良い子の皆様はマネしないで下さいね。
あくまで学校の考え方、解答例が一番良いと思います。
※著作権の関係で課題文を掲載する事は出来ませんし、細かい説明は出来ません。TAC生以外の受験生は申し訳ないです。
エスキスの雰囲気だけ感じてくれたらと思います。
また僕がエスキス中思った事を勝手に解説しているだけで、このプランが正しい保証もありませんし、学校の教え方・考え方等一切関係ありません事ご了承下さいませ。
僕がエスキス時間30~40分で80点の図面を目指した結果こういうプランになったので皆様ご参考にして下さい♪というアドバイスです。
楽しく見て頂ければと思います。
100点の解答は担当の講師にプランを見せてもらって下さい。
きっと素敵なプランだと思います。
屋上庭園の配置(短辺)の考え方は、僕のテキスト(緑の冊子)にも載せています。
最初に屋上庭園を短辺方向に向ける案は、僕の一級建築士高速エスキス基礎テキストの、追加分の黄緑色のテキストに載せています。
P33~P34参照。
この考え方は師匠の学校の課題でもやっていますし、総合資格の王道パターンです。
先日のZOOM勉強会の課題参照! ←パスワード管理しています。
低層階に、大空間・屋上庭園等があっても、基本は基準階(3階)からスタートします。
条件整理
僕のテキスト等を参考に条件整理をやります。学校の手順みたいに細かくやらなくて良いと思います。
エスキスの最初は、駐車場(外構)の計画からやっていきます。
この部分は、僕の基準階型のテキストを参考にして頂ければ嬉しく思います。
最小のヘリアキ7mが必要と記載していますが、大手資格学校の課題では6mで計画している例があります。
本当は、6mだと曲がる時にどうかな?と思います。
理想はヘリアキ7mを確保!妥協で6m確保と考えて下さい。ヘリアキより建物の方が重要。
細かい駐車場の図は著作権の関係で省略します。
検討の結果、22mがMAX使えます。
では、基準階(3階)の計画に移ります。
基準階の計画
基準階型のテキストにも記載してあるように、2~3パターン位作成します。
慣れてくれば、1パターンで、後で、追加しても良いと思います。
慣れないうちは2~3パターン作成をお勧め致します。部屋数と平米数を検討して決めていきます。
今回は、X方向6m×7スパン Y方向7m×3スパンでやっていきます。
別案でX方向7m×6スパン Y方向6m×4スパンでやっていきます。
管理を西側に計画している理由は、左右比べて条件の悪い方が西側だったからです。
管理に近接して食堂を計画。光庭は中央に。
外壁面に計画すると光庭としての条件が弱くなる。
低層階の計画
1階の計画
東西の条件で悪い方位に管理部門をまとめます。
次に、大きな面積の要求室を四隅から計画します。
食堂は、厨房からの動線に配慮します。設備が大きい時は、先に計画します。
小さな部屋は適当に。
いや!適切に。
2階の計画
外部条件の屋上庭園を西側に計画します。
※南側に計画すると、3階のプランに影響が大のため。一部2コマになる。
この西側に計画した理由は、庭園を設ける事で、居室の離隔距離が取れると思ったからです。
なぜ?に対して自分で理由付けする事が大事です。
結局正解はないのだから。
(正解=条件で指定されている→これは守らないといけない。施主の要望だから)
大きな面積の要求室は四隅から。
後は、吹抜けを中央に、せっかく光庭が3階にあるので。
無理そうだったら、外壁面に。
3階の計画
先ほど、屋上庭園を計画した事で、プランを少し変更します。
管理部門に近接して食堂を計画。お風呂はどちらでも良いと思います。
利用者の管理をするために、受付を設ける。
面積の計算をします。
大丈夫そうですね。
少し最大床面積まで余裕がある+ヘリアキが1m余っているため。
スパン調整は出来そうだ。←これは最後の最後までどこの列を増やすかはまだ不明。
全体を計画する。
1階の管理用階段・EVを1コマ移動させる。
1階→2階→3階の順で面積の大きな要求室を空いているスペースに計画します。
この時のポイントは、大きな面積の要求室は必ず、良い場所に計画しておく事が大事です。
小さな面積の要求室は、妥協できるが、面積の大きな要求室は妥協できない。
80点とは面積の小さな要求室は妥協する!
正直、PS、DS、EPS等は適当にどこかにあれば良いと思います。
理由は建築設備の専門家でも、この平面図だけで、その配置が正しいのか?の判断が出来ないからです。
設備図もなしに判断は出来ないと思います。
この試験は一級建築士製図試験であって設備一級や、建築設備士の試験ではない事をお忘れなく。
実際、大手資格学校の講師で設備の専門家は5%もいないと思います。
講師と言っても設備に関してはほとんどの講師が素人なのです。
※僕ももちろん素人です。しかし、受験生や友人には建築設備士、設備一級の人はいます。
最終プラン
空いているスペースに小さな面積の要求室を計画して、最後の最後にスパン調整します。
今回は中央が狭いため、1m増やします。
あ!屋上庭園の面積が足りていないですよ!『安心して下さい。考えていますよ!』By安村
こんな場合は、左のコマを6m→7mに1m増やしてあげても良いです。
それが嫌なら、1m片持ち梁を使って増やす。これは上級者テクニックになるので。参考に。
こんな感じエスキス終了です。
別案
6m×4スパンを計画すると、ヘリアキ(駐車場のスペース)が確保出来ないと思われますが、平成27年度の解答例のようにピロティ車路を確保すると対応出来ます。
利用者用階段の上に1台、平成27年度のコマの上に1台、応接室の上に1台と計画出来ます。
こんなやり方もあるよっと参考にして下さい。
まとめ
TACの解答例が一番良いと思いますので、まずはそちらに近づくように頑張って下さい。
個人的には、プランは記述でどの様にプランをフォローするかです。
本試験では、100点のプランは出来ません。
8月は基礎を学び、9月は応用を学ぶ時期です。
この1か月間は課題の難易度も難しく、納得のいくプランばかりではないと思います。
そのため、妥協するポイントと、絶対に妥協しないポイントを自分の中で探して本試験に備えて下さい。