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一級建築士製図試験攻略テキストについてのお話!第9章

本日はエスキスの考え方(一級建築士製図試験攻略テキスト86ページ~119ページ)についてお話したいと思います。

テキストが手元にない受験生は雰囲気だけ感じて頂ければ嬉しく思います。

利用者部門は1暗記2暗記3暗記で攻略!大きな面積の要求室は四隅から!




86~119ページ

管理部門の計画(1階)が慣れてくれば、次は利用者部門の攻略が必要になります。

利用者部門は3つのポイントを是非抑えてほしいです。

  1. 大きな面積の要求室は四隅から計画出来ているか?
  2. サービス用駐車場からの動線を確保する必要があるか?
  3. 廊下とホールの違いが理解出来ているか?

大きな面積の要求室は四隅から計画出来ているか?

プランニングの基本は、大きな要求面積から順番に計画する事です。

最初に200㎡の要求室を計画する事は可能ですが、最後に200㎡の要求室を計画する事は非常に難しいと思います。

計画する順番はシンプルに要求面積の大きな部屋を四隅から計画する事です。

イメージは大きな要求室を四隅から計画して、整形な形状をキープしながら小さくする。

試験元の標準解答例で広場を中央に計画しているプランもありますが、それだと難易度が難しくなるため、基本は四隅から計画した方がプランをまとめやすいと思います。

サービス用駐車場からの動線を確保する必要があるか?

四隅でも、管理部門に近い四隅もあれば、管理部門から離れている四隅もあると思います。

そんな時は、施主の要望に従うのみです。

自分の中である程度ルールを決めるとプランがまとまりやすいと思います。

廊下とホールの違いが理解出来ているか?

受験生を含め、講師の人でも廊下とホールの違いが理解出来ていない人が多いと思います。

これは、学校の方針等も影響するので、一概に言えないのですが。

総合資格学院は廊下という概念はあまりなく、ホールとして中央部を扱うため、階段・EV前の1スパン(6m~7m)にゆとりを持たせるプランがあります。

日建学院は逆にホールとしての概念はあまりなく、廊下として中央部を扱うため、階段・EV前が少し狭く感じます。

総合資格学院生が次年度日建学院に行くとホールが広い!狭くしろ!と言われ、日建学院生が総合資格学院に行くとホールが狭い!広くしろ!と言われます。

どちらが正しいのか?

それはどちらも正しいと思います。

目指している建物の完成形が違います。

総合資格学院の考え方は『公共の建物』日建学院の考え方は『民間の建物』の考えが強い傾向にあります。

公共の建物は、利益を考えるより使い勝手を優先させるため、ホールはゆとりある広さを確保している所が多いと思います。

東京や大阪の都会はわかりませんが、福岡は田舎なので、基本公共の建物は廊下というよりは、ホールとしてEV・階段周りにゆとりがあります。

逆に民間の建物は収益を上げる事を目的にしているため、ホールという概念より廊下として計画されているところが多いと思います。

利益を生まないホールは無駄な空間ですからね。

そんな感じで、学校として目指す方向がお互い違うため、まずは、通っている学校の方針に従った方が良いと思います。

僕個人的には、総合資格学院の考え方である、ゆとり広さのホールの方が好きです。

まとめ

この3点のポイントを意識して、考えるより手が先に出る位、繰り返しドリルをやり込んで頂けたら嬉しく思います。

基本の考えが理解出来れば、後は課題をやり込んで自分の物にして下さい。

次回は実際に課題をUPするので、一緒に手順を確認しながら解いてみましょう。

 

 

色々考えるより、まずはやってみる事をお勧め致します。

人間は変化を恐れる生き物です。

現状に満足せずに、新しい1歩を踏み出しはいかがでしょうか?

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