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令和2年一級建築士製図試験合格に求められる力は条件整理力!

基準階型は片廊下型、L型、中廊下型(ツインコリダー型)のパターンをある程度覚えてはじめてスタートラインに立てます。

そして、今年は特に課題文の条件を整理する『条件整理力』が最も重要になると思います。

もちろん例年同様、エスキス力、作図力、記述力も重要です。

本試験課題から、厨房の数、浴室の数、コアの位置等を正確に読み取る必要があります。 

今年は条件整理力が合否を左右する!




今年は、本試験課題を見るまで色々と想定しなくてはいけません。

今年は階数指定がない事も大変ですが、建物の用途が当日までわからないため、本試験当日の条件整理力が合否への決めてとなる可能性が高いです。

駐車場の台数、階段・EVの数、厨房の数、浴室の数、3(基準階型)の条件、日照なのか、景観に配慮するのか?

この条件を1つでも読み間違えた場合は、合格は難しいと思います。

課題に厨房が1階に1箇所と指定されている場合、どんなに良いプランを作成しても、厨房を2箇所設けたら、合格は厳しいと思います。 

条件を整理する事が多い(T_T)

こんな感じで当日本試験課題から沢山の事を読み取らなくてはいけません。今の内に色んな想定をして試験に備えてほしいと思います。

質問『一般浴室を男女兼用のイメージがつかない』と聞かれるので、一言だけ説明を。

男女別にすると同じ時間帯に人数が必要になります。マンパワーが必要。

例えば男湯5人、女湯5人のスタッフが必要な場合は、同じ時間帯に10人のスタッフが必要になります。

その点男女兼用にすれば、月曜日、午前中男性。午後女性。水曜日、午前女性。午後男性という風に分散する事が出来ます。

その為、スタッフの数が少なくて済む利点があります。

厨房の大きさについて

『資格学校の厨房が大きいです』と質問を頂くのですが、課題作成者に聞かないとその意図はわかりません。

実際は、メニュー数、メニュー構成を決めて、必要な厨房器具を決めて、そこから逆算して厨房に必要な平米数を算出します。

今年の用途であれば、メニュー数は多くないと思います。

給食みたいな感じでみんなで同じ物を基本食べるのではないでしょうか?しかも同じ時間帯に。

そのため、厨房の大きさは小さくても良いのでは?と思います。

厨房は広ければ広いほど、無駄な動きが出るので、有名なレストラン(フランチャイズ店)等の厨房は基本、動線が短くなるようにコンパクトに設計されていると思います。

店舗設計やっている受験生は、納得してくれるのではないでしょうか?

厨房は1円もお金を生みません。

お金を生み出すホールを広く(客席確保)、厨房は狭くが商売の基本です。

まとめ

学校で『特別避難階段(附室)は必要ない』と指導されても課題文に要求されていれば設けなくてはいけません。

学校で得た知識も大事ですが、それを全て鵜呑みにするのではなく、学校で得た知識+当日の課題文の条件を上手く組み合わせてほしいと思います。

平成27年度『サ高住』の年!

ある学校の課題は全て住居の間口3.5m以上を確保と指導していました。

もちろん受験生は素直に住居の間口3.5m以上を確保するため、本試験当日も多くの受験生が間口3.5m以上を確保するために7mスパンを使いました。

しかし、その学校の模範解答例を見てみると6mスパン。間口は3mとなっていました。

受験生はその解答例をみて、どう受け止めれば良かったのでしょうか?

こんな感じで、講義の内容をすべて覆す事も、この試験では日常茶飯事です。

資格学校に過度な期待はもたないように、気を付けて下さい。

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