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平成29年度一級建築士学科試験を解いて分析してみたよ『構造編』

本日は平成29年度一級建築士学科試験『構造』の問題を実際に解いて分析致しましたので、ご参考にされて下さい。

構造科目は5教科の中で一番難しく、勉強時間も長く必要になります。

その為、構造を最初に勉強すると思ったより時間がかかり、他の4教科の勉強に影響がでる可能性がありますので、僕は構造科目の勉強は最後にやった方が良いと皆様にアドバイスしたいと思います。

来年はみんなで一級建築士学科試験突破しましょうね。

構造の理想の点数は22点です。

構造は勉強した時間に比例して点数が伸びない科目の為、時間対効果は期待できません。

言葉は悪いですけど、一級建築士学科試験合格の為に構造を一生懸命勉強するのは無駄ですね。

構造科目はおまけ程度とお考え下さい。

今年の構造は去年に比べて簡単だったと思います。

問題の構成が近年で一番簡単だった平成27年度試験と同様過去問の出題率が高かったです。

ビリケツ君の構造の点数を発表致します!点数は27点

平成24年度の構造力学は二級建築士の問題なのかな?というレベルで受験生を戸惑わせました。

しかし文章問題に新規問題が多く得点出来た点数は例年と同じ位だったと思います。

今年の構造力学の問題を解いている最中にちょっと笑ってしまいました。そう来たかと!

でも、良い意味で裏切られました。

今年は構造力学のみならず文章問題も過去問中心の出題で非常に簡単でした。

今年の問題であれば最低25点は得点してほしかったです。

一級建築士学科試験『構造』を解いている時の心の声を聞いて下さい!

構造 僕の

解答

資格学校の

解答

正答 過去問
1 2 2 H14/15
2 3 3 H26
3 1 1 H15
4 4 4 H23
5 4 4 H18
6 3 3 H18
7 1 1 H18/20
8 1 1 H19/22
9 3 3 H21
10 4 4 H20
11 2 2 新規
12 2 2 H21
13 4 1 × 新規
14 1 2 × 新規
15 1 1 H16
16 2 4 × 新規
17 3 3 新規
18 1 1 消去
19 4 4 H22
20 1 1 消去
21 2 2 H20
22 4 4 H17
23 3 3 H22
24 3 3 H18
25 4 4 H18
26 3 3 H24
27 2 2 H21
28 4 4 消去
29 3 3 H16
30 1 1 H13/14
27



問1の問題は過去問対応問題です。

平成14年・15年・17年・22年度に出題されている問題の基本な考え・公式が理解出来ていれば解けると思います。

今年の構造力学の中では一番難しかったと思います。

その為得点出来なくても良いと思います。

Z=200×3002÷6=18×106÷6

A=300×200=6×104

N=-120×103

M=15×103×2000

σt=-N÷A+M÷Zに当てはめます。

(-120×103)÷(6×104)+(15×103×2000×618×106=-2+10=8

以上の事から引張縁応力度は+8です。

問2の問題は過去問対応問題です。

平成26年度にたわみの問題が出題されています。梁A梁Bの位置が反対になっただけなので、当然答えも1:4となります。

公式はPℓ3÷48EIです。

問3の問題は過去問対応問題です。

平成15年度にラーメン曲げモーメント図の問題が出題されています。

数値は若干違いますが、公式は一緒です。反力を求める際に右側B点(仮定)はローラーであるから水平反力が生じない事を忘れずに計算して下さい。

問4の問題は過去問対応問題です。

平成23年度に崩壊メカニズムの問題が出題されています。数値も全く一緒の為、すぐに枝4に辿り着くと思います。

6Mp÷ℓではなく3Mp÷ℓになります。

問5の問題は過去問対応問題です。

平成18年度にトラスの問題が出題されています。

二級建築士によく出題されるトラスの問題です。リッターの切断法を利用すると便利です。

切断する位置を間違えないで下さい。

問6の問題は過去問対応問題です。

平成18年度に座屈の問題が出題されています。

数値が若干違いますが、簡単に解けると思います。

Aは水平移動自由ピンなので数値は2  2×2h=4h

Bは水平移動自由固定なので数値は1  1×5h=5h

Aは水平移動自由ピンなので数値は0.5 0.5×6h=3h

大小関係C>A>B

問7の問題は過去問対応問題です。

平成18・20・22年度に固有周期に関する問題が出題されています。

第1種地盤0.4

第2種地盤0.6

第3種地盤0.8

の数値が理解出来ていれば正解出来たと思います。

問8の問題は過去問対応問題です。

平成19・22年度に屋上広場・教室の積載荷重に関する問題が出題されています。

過去問では百貨店の屋上広場となっていますが積載荷重の数値は一緒です。その為教室の数値を覚えていれば得点出来たと思います。

消去法でも得点出来たと思います。

枝2は平成20年度・枝3は平成16年度・枝4は平成18年度に出題されています。

問9の問題は過去問対応問題です。

平成21年度に木造軸組の倍率に関する問題が出題されています。

軸組の倍率のMAXは5です。

問10の問題は過去問対応問題です。

平成20年度に木造軸組工法の壁量に関する問題が出題されています。

計算するとX方向の壁率比は0.4となります

問11の問題は新規問題です。

新規問題の為、得点出来なくてもいいです。平成17年・25年に似たような問題が出題されていますので、ご参考にして下さい。

落ち着いて考えれば得点出来ると思います。

問12の問題は過去問対応問題です。

平成21年度に梁の靭性に関しての問題が出題されています。

コンクリートの設計基準強度ではなく曲げ強度に対するせん断強度の比を大きくした方が良いと思います。

問13の問題は新規問題です。

新規問題の為、得点出来なくていいです。枝2は平成23年度に出題されています。

三分の一の確率で正解出来たら最高です。三択問題です。

問14の問題は新規問題です。

新規問題の為、得点出来なくていいです。枝3は平成24年度に出題されています。

三分の一の確率で正解出来たら最高です。三択問題です。

問15の問題は過去問対応問題です。

平成16年に鉄骨構造の降伏耐力の問題が出題されています。

筋かいの軸部の降伏耐力より接合部の破断耐力を1.2倍強する方が良いと思います。

問16の問題は新規問題です。

新規問題の為、得点出来なくていいです。

枝1は平成16年度・枝2は平成23年度に出題されています。

二分の一の確率で正解出来たら最高です。二択問題です。

問17の問題は新規問題です。

新規問題の為、得点出来なくていいです。

枝3の剛性を小さくしたとありますが、剛性を小さくするメリットってなんでしょうかね?知っている方教えて下さい。

出来れば得点してほしかったです。

問18の問題は過去問対応問題です。

消去法で答えが導き出せると思います。

問19の問題は過去問対応問題です。

平成22年度に粘性土の内部摩擦角に関しての問題が出題されています。

一軸圧縮試験では内部摩擦角は求める事は出来ないと思います。三軸圧縮試験が正しいと思います。

問20の問題は過去問対応問題です

消去法で答えが導き出せると思います。

問21の問題は過去問対応問題です。

平成20年度に杭頭の曲げモーメントに関する問題が出題されています。

杭頭の固定度が大きいほど杭頭の曲げモーメントも大きくなると思います。

問22の問題は過去問対応問題です。

平成17年度に壁式鉄筋コンクリート構造に関する問題が出題されています。

一般には地上階数5階建以下かつ軒の高さは20m以下で計画した方が良いと思います。

『一般的には』との文言がなければ正解だと思います。

問23の問題は過去問対応問題です。

平成22年度にコンクリート充填鋼菅(CFT)に関する問題が出題されています。

充填鋼菅は鋼菅構造に比べて塑性変形性能も高く耐火性能も高いと思います。

問24の問題は過去問対応問題です。

平成18年度に鉄筋コンクリート造の構造設計に関する問題が出題されました。

部材の剛性を適切に評価したたわみ等の検討をした方が良いと思います。

問25の問題は過去問対応問題です。

平成18年度に鉄骨部材の許容圧縮応力度に関する問題が出題されました。

鉄骨部材の許容圧縮応力度は座屈軸周りの断面二次半径が小さくなるほど小さくなる。

問26の問題は過去問対応問題です。

平成24年度に免震構造に関する問題が出題されています。

大きな引張軸力が生じる場合は、天然ゴム系の積層ゴムアイソレータを採用しない方が良いと思います。

問27の問題は過去問対応問題です。

平成21年度に木質系材料の問題が出題されています。

木材の木表側は木裏側に比べて乾燥収縮が大きいので、木表側が凹に反る性質があると思います。

問28の問題は過去問対応問題です。

消去法で答えが導き出せると思います。

問29の問題は過去問対応問題です。

平成16年度にシャルピー衝撃試験に関する問題が出題されています。

吸収エネルギーが小さいものほど、脆性破壊を起こしやすいと思います。

問30の問題は過去問対応問題です。

平成13・14年度に耐震等級に関する問題が出題されています。

耐震等級は高い方が耐震に対して安全だと思います。

平成29年度一級建築士学科試験-構造総評

今年の構造は昨年より3問少ない計5問の新規問題が出題されました。

難易度に関しましては、平成27年度と同様に簡単だったと思います。

今年25点以上得点出来なかった受験生は年末までに正しい勉強方法を学んで来年の一級建築士学科試験に備えて下さいね。

最後にもう一度言いますね。

平成29年度一級建築士学科試験の構造は近年で一番簡単な試験でした。

信じるか信じないかはあなた次第です!

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