道路斜線のご質問が昨日あたりからメチャクチャ来ます。
メール等で『試験当日は気付かなかった道路斜線で実はランク4でした』という問い合わせが多く、この試験の難易度を表していると思います。
試験終了後→近年で一番難易度が易しい 2日後→近年で一番難易度が難しい
道路斜線の後退距離について庇とポーチは違う!?
TACの解答例がちょうど説明しやすいので、お手元にご用意下さい。10月12日のプラン
※ミスを指摘したい訳ではありません。あくまで多くの受験生がランク4ではないか?という事を説明するためです。
※僕の認識が間違っている可能性もあります。その際はご指摘下さい。
東側に庇を風除室上部4m+カフェ7m=11m 接道1/5を超えているため、後退距離が4mではなく2mになる。
そのため、3.6m(柱0.4m)+8m+後退距離2m=13.6m×1.25=17m
TACの断面は1階4m 2~5階3.2m +パラペット0.6m+0.1m=17.5m
という事は道路斜線に当たる可能性が高いです。
パラペットをどうかすれば対応出来るのですが、多分受験生にはテクニック的な事は教えてないと思います。
一見、風除室の庇とカフェの庇の寸法をずらしているのですが、庇はまとめてカウントされます。(庇A+庇B)/A(接道道路)≦1/5
ここからがポイントです。私は庇を1/5以下で助かった!と思っている受験生の大どんでん返し!
建築基準法を読むとわかるのですが、ポーチその他に類するに庇が含まれていない可能性が高いんです。
ポーチだと先程の1/5が適用になるみたいですが、庇の場合は1/5は関係なく、庇を出した分=後退距離の緩和が受けられない可能性が高いです。
念の為に、元受験生で検査機関(県(公務員))で働いている2人に聞くと『ポーチはありますけど、庇は普通に後退距離の緩和ないと思いますよ』との事でした。
地域によって違うのかも知れませんが。
総合資格学院の長期製図講座に通っている受験生の皆様はお手数ですが『令和3年実戦課題③芸術文化機能のある・・・6月13日使用課題』を見てみて下さい。
断面図。後退距離は庇分を引いた2mだと思います。ヘリアキが4m。後退距離2m(庇2mあり)
※日建学院とTACの指導方針はわかりませんので、講師に聞いてみて下さい。
日建学院生から最後のまとめ的な講義で1/5はあると教えてもらったそうです。
どちらが正解なんでしょうか?
そのため、東側に庇を計画した受験生は、ヘリアキ次第では道路斜線に引っかかるかも知れません。
※色んな方が色んな事を言っているので、どうなるかわかりません。
僕がどっちが正しい!と言いたいのではなく、こういう意見があるよ。っというのをブログでまとめているだけです。
賛否両論あるのは重々承知しています。
想定される質問
質問1 日建学院のYouTubeの図面ではどうですか?
あれはギリギリOKです。
多分階高が2階3.5mで対応しているためです。
4mだと駄目だったと思います。
※道路斜線の考え方が庇を含むのか?含まないのかで全く違ってきます。
後は元国交省の試験元のトップの判断になりそうです。
質問2 ウラ指導では・・・
これは、直接聞いて下さい。
基本僕の所は、ウラ指導関係の質問はNGなので。
まとめ
一見簡単な課題に見えて、色んなトラップに気付けば気付くほど、難しい課題だと思うと思います。
今年は比較的簡単でした。という受験生がいる一方で、講師達はこれはやばい!と言っている人が多いと思います。
もうすでに50枚近く図面を見ていますが、未完成は少ないです。
まぁ!送ってくる方なので、当然と言えば当然ですね。
内容的には、色んな点で指摘が入りそうな感じの方もいらっしゃいます。
道路斜線を指摘してランク4を僕から聞く人も。
メチャクチャ悲しいです。
最後の最後まで分からないので、本当にランク4なのかは不明です。
1人1人に返信するため、時間が掛けれなくて申し訳ないですけど。
気休めになればと思います。
※僕の個人的見解のため、合っているのは不明です。