恒例の令和3年一級建築士製図試験課題を解いてみました。
今年は仕事に追われて解く時間遅くなってしまい申し訳ございません。
正直難易度は近年で一番難しかったと思います。
エスキス時間が長くなるというよりは、施主(試験元の意図)の要望が上手く読み解けなったです。
例年自由度が高い本試験課題ですが、今年はさらに自由度が増しています。
悩んだポイント
- 西側道路に歩道なし 4m道路は一方通行に近い。
- テナント部門は外部から利用しやすい計画とするとともに、住宅部門との動線やプライバシーに配慮した計画とする。
- 住戸A、住戸B、住戸Cの面積要求。
住宅部門のエントランスホールをどこに計画するのかが?最大の悩みポイント!
西側道路に歩道がない+東側にテナントをまとめて計画する。
西側に歩道があれば、悩まず計画出来たんですけど、去年の解答例も4m道路は歩道がなかった事もあり、全く利用していないんですよね。
だから西側から風除室を計画する(駐車場からの動線に配慮)+もう1つは北?東?南?と悩みました。駐車場の計画は、住居系なので、動線が交差しないように駐車場は西側に計画する事は確定していました。
風除室を東側に計画すると、ウナギの寝床のように細長いホールになってしまうため、南か北かで迷いました。
これは試験元の解答例を早く見たいです。
最終的には北側から計画しました。この側面からのアプローチは西側からも東側からもアプローチ出来るように一応考えたんですけど、ヘリアキが2mなので?そんなに奥まって良いのか?と思いました。
この、日建学院の2級の解答例のように住居のアプローチを考えてしまいました。
歩道がない道路をどう考えるのか?で難易度が変わったのではないでしょうか?
僕はそれが気になって気になって、エスキスに時間が掛かりました。プランよりも検討に。
今年の解答例はあんまり良くない出来です。
本当に申し訳ないです。
後は住戸A、B、Cの数値を合わせるのに苦労したと思います。
僕は2階の廊下と3階の廊下幅を調整しました。
また住戸の面積が若干オーバーしたため、アルコーブを設けて面積調整しました。
本当に受験生の皆様お疲れ様でした。
条件整理 最初に条件を整理します。※いつもより丁寧に。
西側のヘリアキが6m 5.6m+4m+5.6m=15.2m×1.25=19m
東側のヘリアキが4m 3.6m+8m+3.6m=15.2m×1.25=19m
南側の採光 4(D/11.6×6-1.4)≧1.43(10㎡1/7)=D=3.41m
駐車場は西側にまとめます。東側にテナントをまとめるため(外部から利用しやすい計画)
ピロティと青空で2パターン位考える。
3階の計画
いつも通り7m×7mで解きます。
面積の大きな要求室を計画します。
今回は約75㎡と約50㎡の混合のため、バルコニー、廊下とどう組み合わせるのかが難しかったです。右は総合資格お得意のパターンやつです。
元ネタは平成18年度の標準解答例です。
個人的にはあんまり好きではないです。
多分総合資格生は右のプランで進めた受験生が多かったかも知れません。
2階の計画
約50㎡の半分を入れていきます。庭園は平成27年度同様に、深い意味はないと思いますので、北側に計画します。※両側居室になる場合は、廊下幅を2.5mにする必要がある。忘れない事。
1階計画
1階はいつも通り、入れ込むだけですね。大きな要求室を四隅から計画します。
最初に説明した通り、西側の歩道がない道路からの動線をどうするのか?迷いに迷いました。
東側の道路から直接アプローチさせるとウナギの寝床のように長細くなるので、それもどうかと思い、結局北側からアプローチさせるようにしました。
この試験最大の難所でした。
全体的な調整 ①
あんまり良くないよな~と思いながらのエスキスでした。
良い案が出せず申し訳ないです。
全体的な調整 ②
これも上手くいかなかったですね。
今回は時間がなかったので、別案は作成していないのですが、本試験だったら、別案を作成したと思います。
東側から住居系のアプローチを取ると駐車場との兼ね合いがあるので。難しいなぁ~という課題です。
歩道がない道路からが王道なのか?迷うところです。
令和3年一級建築士製図試験は、悩まされる課題でした。
参考にならず申し訳ないです。
まとめ
結局徹夜になってしまいましたので、誤字脱字や、図がおかしい所があると思います。
そこはご了承願います。
全ての返信等が出来なかったため、また帰宅後再開致します。
僕に出来る事は愚痴を聞くことぐらいしか出来ません。
誰に話したい場合は、お気軽にご連絡下さい。
ランク4からの逆転合格者も結構いるので、最後の最後まで望みを捨てない方が良いと思います。
では、仕事に行ってきます。