一級建築士学科試験において法規の勉強が一番大変だと思います。
でも、大変な法規で高得点が獲得出来れば合格に大きく近づく事が出来るのもまた事実だと思います。
その為受験生の皆様には是非とも法規を得意科目にして頂きたく思います。
総合資格学院模擬試験(1)法規は本試験レベルかな?
法規科目は良問でしたよ♪難しい設問と簡単な設問が上手く合わさっていて個人的にはとても良い問題だと思いました。
新規問題も適度に出題されていて良かったです。
その為出来れば27点以上獲得してほしかったと思います。
法規の攻略法は『逆転の発想』
他の科目もそうですが、高得点を獲得する発想ではなく。解かなくて良い問題を探すゲームみたいに思えば良いのかも。
受験生の皆様は法規で25点以上点数を獲得しようと思っていると思います。
『25問正解するぞ♪』と思っている考えを少し変えてみませんか?
言っている事は一緒ですが『解かなくて良い問題を5問見つけましょう』と言われた方が気持ちが楽になりませんか?
法規を解いている時にわからない問題が続くと不安になりませんか?
問13.問14問15問全てわからないと緊張してきますよね。
でもわからない問題を5問見つけようと切り替えると、問13 1つ目見つけたラッキー・問14 2つ目見つけたラッキー・問15 3つめ見つけたラッキーと思えませんか?
思えなかったらごめんなさい。
近年法規科目の過去問出題率は30問中25問を下回った事が一度もありません。
その為過去問を完璧にしておけば最低でも25点以上獲得出来ます。
近年で一番難しかった年は平成28年度でした。
その為新規問題の出題は多い年で5問なのです。
この新規問題を解くのに時間を費やすと試験元の作戦にハマってしまいます。
だから5問(新規問題)は最初から無視して進めていった方が僕は良いと思います。
1時間半かけて25問(過去問題)を正解する。
残り15分で1問正解する。
後の4問は運任せで25%で1問正解する。
合計27点を目指した方が賢明かと思います。
いかがでしょうか?
総合資格学院学科模擬試験(1)法規を解いてみたよ
問29は間違えても気にしなくて良いです。他の29問が解けなかった受験生は過去問の理解力不足ですね。
25点以上を獲得しても油断大敵です。(´・ω・`)
問1 『遮炎性能』に関する問題です。法第2条九の二のロに詳細が書かれています。
この問題はH17-01-05(平成17年 問1 枝5)に出題されている過去問です。
問2 日影による中高層の建築物の高さに関する問題です。
法第56条の2第3項から令135条の12第1項第二号に飛ぶ問題です。
この問題はH22-02-02に出題されている過去問です。
問3 確認済証の交付に関する問題です。法第6条に書かれています。
特殊建築物で100㎡超えています。大規模の修繕+特殊建築物の組み合わせです。
この問題はH18-03-02に似ています。事務所と特殊建築物の違いですが、得点してほしい過去問です。
問4 既存の建築物の除去に関する問題です。法第15条に書かれています。
都道府県に届け出るのは所有者ではなく、工事施工者ですね。
この問題はH14-03-04に出題されている過去問です。
問5 住戸の居室を地階に設ける場合の換気設備に関する問題です。法第29条から令第22条の2に飛ぶ問題です。
二案あるので、どちらか一方を満たせば良い問題ですね。
この問題はH21-05-02に出題されている過去問です。
問6 『耐火性能検証法』に関する問題です。法第2条第九の二のイから令108条の3に飛ぶ問題です。
どちらかを満たせば良い問題です。
この問題はH13-06-02に出題されている過去問です。
問7 準耐火構造で2以上の直通階段に関する問題です。法第121条に書かれています。
準耐火なので読み替えて100㎡→200㎡となる。
この問題はH19-08-03に出題されている過去問です。
問8 たて穴区画に関する問題です。令第112条9項に書かれています。
構造系令第112条1~8項・たて穴9項・用途12~13項。特定防火設備でなくても良いです。
この問題はH17-06-01に出題されている過去問です。
問9 内装制限に関する問題です。令第128条の4第1項表(3)に書かれています。
展示場は法別表(い)(4)項です。難燃材料ではなく準不燃材料以上です。
この問題はH17-08-03に出題されている過去問です。
問10 建築設備に関する問題です。令第129条の9第二号に書かれています。
150mを超えてないので。垂直距離は2.2m以上です。
この問題はH24-10-03に出題されている過去問です。
問11 構造強度の関する問題です。令第87条第1項に書かれています。
風速ではなく速度圧に風力係数を乗じる。
この問題はH18-11-02に出題されている過去問です。
問12 構造強度の関する問題です。令第77条第六号に書かれています。
保有水平耐力計算と許容応力度等計算の違いを理解する問題です。
この問題はH23-14-01に出題されている過去問です。
問13 道路に関する問題です。法第42条第3項に書かれています。
建築審査会の同意がいります。
この問題はH19-12-05に出題されている過去問です。
問14 法別表2(に)に書かれています。
3階以上と1500㎡超えるがポイントです。
この問題はH17-12-02に出題されている過去問です。
問15 延べ面積と建築面積の問題です。
延べ面積=H22-16 建築面積=H21-16に出題されている過去問です。解説は不要ですね。
問16 建築物の高さに関する問題です。
道路高さ・隣地高さ・北側高さと全て検討が必要です。珍しく隣地高さが答えになりました。道路高さの求め方で2Aかつ35が出てくるので要チェックです。
製図経験者は2Aかつ35は嫌という程勉強していると思います。一発ランク4ですから。
この問題はH13-15に出題されている過去問です。
問17 防火地域&耐火建築物に関する問題です。法第61条に書かれています。
この問題はH18-12-05に出題されている過去問です。
問18 地区計画に関する問題です。法第68条の3第4項に書かれています。
56条は適用しないが、56条の2は適用となる。
この問題はH22-19-02に出題されている過去問です。
問19 避難に関する問題です。令126条の6に書かれています。
40mではなく10m以内です。
この問題はH21-20-03に出題されている過去問です。
問20 大規模な修繕に関する問題です。法第7条の6第1項に書かれています。
この問題はH16-02-02に出題されている過去問です。内容は少し違いますが、法令集で調べる場所は同じです。
問21 建築士会に関する問題です。建築士法第22条の4第5項に書かれています。
運営は関知しません。
この問題はH22-25-01に出題されている過去問です。
問22 建築士法に関する問題です。法規科目で〇〇出来ない・命令しなければならない等
の文言が出ると不正解の確率が高まります。この問題は枝4が初出題だと思いますので、わからなければ消去法で答えを導き出しましょう。
枝1 H25-23-01 枝2 H22-22-03 枝3 H21-23-02です。
問23 建築士法に関する問題です。建築士法第23条の6に書かれています。
事業年度ごと・毎事業年度経過後3月以内がポイントです。
この問題はH20-19-02に出題されている過去問です。
問24 都市計画法に関する問題です。都市計画法第29条第1項第三号に書かれています。
この問題はH14-24-04に出題されている過去問です。
問25 消防法に関する問題です。消防法令第21条第1項第一号イに書かれています。
この問題はH18-19-03・H16-21-02に出題されている過去問です。
問26 建設業法に関する問題です。建設業法第22条第3項から令第6条の3に飛ぶ問題です。
共同住宅の新築は一括して他人に請け負わせてはならない。
この問題はH16-20-03に出題されている過去問です。
問27 高齢者、障害者等の移動等に関する問題です。高齢者障害者等移動等円滑化促進法第21条に書かれています。
この問題はH19-23-05に出題されている過去問です。
問28 耐震改修の促進に関する法律に関する問題です。耐震改修促進法第17条第3項第三号及び第6項第二号に書かれています。
この問題はH22-29-04に出題されている過去問です。
問29 関係法令に関する問題です。新規問題が枝1.3出題の為時間をかければ解ける問題です。
枝2 H21-29-01 枝4 H23-30-03の過去問です。枝1はH14-20-04に出題されている住宅の品質確保の促進等に関する法律で似ている問題が出題されています。
問30 学校に関する問題です。非常用進入口の事が令126条の6に書かれています。
この問題はH21-20-03に出題されている過去問です。
まとめ
過去問出題と記載していますが、そっくりそのまま出題されていません。
この過去問を理解していれば解けるという意味です。
また勉強する時に解答例の説明もちゃんと読んで覚えるようにすると良いと思います。
本試験時にきっと皆様を助けてくれると思います。