一級建築士学科試験に合格したい受験生は、過去問をひたすら繰り返して下さい。
修行だと思って、過去問と向き合って頂けたら合格は手に届くところにあると思います。
理想の点数配分!
- 計画・環境設備 最低計28点 出来れば計30点位
- 法規 最低24点 出来れば25点以上
- 構造・施工 最低計40点出来れば計42点位
- 合計 最低92点 出来れば97点位獲得してほしいです。
計画・環境設備編
計画のポイント
最近の傾向は常識的に考えれば解ける問題も多いため、本試験当日は冷静に考える事が大事になってきます。
近年、点字ブロックの点(警告ブロック)と線(誘導ブロック)の意味等が出題されました。
これは過去問での対応ではなく、日常生活で記憶を辿れば正解出来る問題でした。
談合の問題だったり、落ち着いて考えれば正解出来る問題も出題されるため『常識的に考えれば!』の思考も必要になります。
総合資格学院のコンパクト建築作品集については、覚える時間があれば上手く活用して欲しいと思います。
多くの受験生はそこまで時間がないと思いますので、作品集の問題は過去問で対応するようにして下さい。
最近はこの手の出題が多くなってきています。
環境設備のポイント
受験生の苦手な計算問題の出題については、過去問で出題された数式であれば、数値を変えただけなので、対応出来るようにして下さい。
初めて出題される計算問題であれば、25%の確率にかける。といった感じで割り切る事が大切です。
計算問題は大学卒業している受験生とそうでない受験生の差が出る所です。
この差は解消できないため、割り切った方が良いと思います。
逆に文章問題は、過去問からの出題が多いため、確実に点数を稼いで下さい。
例年であれば、計画の難易度が高く、環境設備の難易度は低いと思います。
理想の点数は計画+環境設備で28点獲得出来れば良いと思います。
30点以上だと最高です。
計画12~15点+環境設備15~18点=28点~30点。
5年に1度位、この難易度が入れ替わる事があります。
その時は、慌てずに対応してほしいと思います。
難易度が入れ替わるだけなので、合計の点数は変わりません。
計画と環境設備はひたすら暗記するのみです。
大学で建築を学んでいる受験生は計画で高得点を獲得出来る方もいますが、大学に通っていない受験生は高得点が獲得出来なくても気にしないで下さい。
※僕も大学へ進学していないため、過去問で獲得出来ない問題は捨てていました。
法規編
法規のポイント
この法規科目で高得点を獲得出来なければ一級建築士学科試験の合格は遠のくと思います。
最低25点以上は獲得してほしいと思います。
毎年難易度が変わるので、25点以上にしていますが、簡単な年は28点前後取る事も難しくないです。
難しい年でも25点は死守してほしいと思います。
逆に法規で25点以上獲得出来る勉強をしていれば、他の科目もきっと合格するために必要な基準点を超えていると思います。
法規に学歴は関係ない!
法令集の作り方
僕の法令集の作り方のポイントは緑色のペン(えんぴつ)を使う事です。
最初に各資格学校のルール通りに赤、青で全体に線を引きます。
出来れば年内に赤、青色は引き終えて下さい。
それから本番です。
過去問の1枝1枝を法令集で引いて、その部分を緑色で色を塗っていきます。
これで、次回過去問を解く時に!
- この問題見た事あるな!=緑色を探す。
- 見た事ないな=赤、青を探す。
法規は時間との闘いです。
緑色でチェックする事で、1秒1秒を削りスピードUPを図る事で本試験中見直し時間が確保出来ます。
一通り法令集を引けるようになると、次に法令集を引かずに暗記で解けるように対応します。
本番で法令集を引く時は確認に留めている位のレベルに仕上がっていれば、高得点を取れると思います。
法規の勉強は後回しにせず、早めに終わらせておく事をお勧め致します。
1時間45分限られた時間を意識して下さい!!
構造・施工編
構造のポイント
構造は学歴によって点数の差が開きます。
大学で構造を勉強した受験生と専門卒や高卒では全く理解度が違います。
その為、構造で無理に高得点を狙う事は止めましょう。
過去問だけ解ければOKという感じに考えておけば良いと思います。
その為1点たりとも落とさない気合で是非とも23点前後を目標に頑張ってほしいと思います。
大学や会社で構造を学んでいる受験生は高得点を獲得する受験生が多いです。
製図勉強会で合格した受験生に、学科試験の点数を聞くと、学歴や経験の差が一番出るのが構造だと思います。
その為、構造で高得点を狙う事は、時間効率が悪いと思います。
構造力学は過去問をしっかりと勉強し、新規問題は25%を信じるしかないですね。
たぬきさんが構造力学のテキスト作ろうかな?と言っていたので発売したら購入しても良いかも知れませんね。
施工のポイント
受験生がもっとも苦手とする科目が施工です。
過去問からの出題も少ないため、18点前後獲得出来れば合格へ近づくと思います。
出来れば施工と構造合わせて最低40点は獲得してほしいと思います。
苦手意識があるためか勉強の最後に回される科目です。
しかし、施工は細かい数値を覚える必要があるため、出来れば早い時期から記憶に数値等を定着させた方が良いと思います。
法規と施工の勉強は早めにスタートする事をお勧め致します。
施工を一生懸命勉強しても過去問からの出題が少なく18~20点前後しか獲得出来ないため、モチベーションを維持する事は難しいですが、ここを妥協すると最悪足切りになる可能性があるので気を付けて下さい。
まとめ
色々な人が色々な勉強方法を紹介していると思いますが、共通して言える事は『過去問攻略なくして合格なし』だと思います。
しっかりと最低15年分勉強して合格を掴み取ってほしいと思います。
製図試験のフィールドでお待ちしています。
わからない問題はすぐに解答を見る癖をつけて、無理やり頭に詰め込んで下さい。
何度も過去問を繰り返すうちに少しずつ理解出来るようになると思います。
今年の学科試験は2週間前倒して開催されます。
年末年始は休んでいる暇はないです。
大手資格学校に通う受験生へ
しっかりと予習をしておかないと学校の講義についていけないと思います。
宿題や小テスト等が沢山あり、また科目が毎週変わるため、最初は勉強のリズムを掴む事が難しいと思います。
しかし、勉強のコツさえわかれば、クラスメイトと切磋琢磨して合格を目指して下さい。
クラスメイトをライバルだと思わず、同じ目標に向かって頑張っている同志だと思って仲良くして下さい。
きっと!あなたを助けてくれると思いますよ。
独学者の受験生へ
自分自身でのペースを管理し、1教科ずつ仕上げて下さい。
今日は法規で明日は施工!ではなく、今日は法規、明日も法規!といった感じで詰め込んで覚えた方が良いと思います。
そして、5月位に大手資格学校の模試に参加して法規の1時間45分を体感して下さい。
結果なんてどうでも良いです。
過去問と初出題の比率で左右されるので。
合格する受験生と不合格になる受験生の違いはズバリ!
『過去問をどれだけやったか』です。
最初はわからない文言ばかりで面白くないと思います。
またストレスが溜まると思いますが、1問1問解けるようになれば段々と楽しくなってくると思います。
助走期間は大変だと思いますが、飛び立ってしまえば楽しい学科試験の勉強になると思います。
頑張って下さい。応援しています。
挫けそうな時は是非この音楽を聴いて下さい!
仕事を投げ出して海外に行きたい時に聴く曲です!