前回2回に渡って一級建築士設計製図試験記述攻略のお話をしていきましたが、今回からは具体的にどう攻略していくのかをお話していきたいと思います。
エスキス得意な人は見ないで飛ばして下さい。必要のない知識だから(^_-)-☆
エスキスが苦手な受験生に聞いてほしい合格者は共通して言い訳上手!
記述とエスキスどちらが得意な受験生が一級建築士合格するでしょうか?
はい!そうです。
記述が得意な受験生なのです。
これは毎年サプライズ合格する人の特徴なんですけど、去年で言えば保育所を東向きに計画したり、一昨年で言えば機能訓練室を北側に向けて合格している人が一杯います。
もちろん復元図面を資格学校に提出すると安定の評価はランク3です。
しかしそんなランク3評価の受験生も合格発表の日に突如春が訪れるのです。
一体この試験の評価ってどこにあるのか?と疑いたくなるようにヘンテコなプランでも合格してしまいます。
去年も遊戯室に柱を計画している受験生とかいました。
そんな受験生は一発ランク3で良いと思いますが、残念ながら合格しちゃいました(笑)
まぐれ合格者に共通して言える事『記述は完璧』
まぐれ合格者に共通して言える事があります。
それは『記述(計画部門)に矛盾がない』という事です。
いくらプランはグチャグチャでも一応記述の整合性は取れていました。
『北側に機能訓練室を配置した理由。高齢者が落ち着いた空間の中で』という風に日照には配慮せずに落ち着いた空間をみたいな感じで、まぁ~ありっちゃありなのか?と疑問はありますが、試験元がどう判断するかは誰もわかりませんのでね。
もちろん学校の採点表ではランク3でしたけどね(笑)
ちなみに設備と構造の記述はエスキスを作成する前に書けると思います。
その為、エスキス(納める)の能力は必要ありません。しかし計画の記述はエスキス後でないと書くのが難しいと思います。
エスキスが上手くまとまらない時って記述を書くのが大変じゃないですか?
でもまぐれ合格者には特殊能力が・・・
まぐれ合格者が無意識にやっている記述攻略法
僕が彼らを見ていて気付いた事があります。
それはまぐれで合格する受験生って普段の講義や模試でもエスキス下手なんですよね。
だからいつもランク3ばかりで他の受験生からもライバル視されていない人ばかりです。
僕も受験生の時は彼らを全く意識していませんでした。逆にこんな平面計画を思いつくセンス凄いなぁ~と思っていました。
絶対に設計を頼みたくない独創性・・・が、がんばれと。
ただ、記述に関しては凄い説得力があるんですよね。
- エスキスが下手で記述が上手くなったのか?
- 自分のエスキス(学校の評価は駄目)に自信があるので、記述も素直に書けるのか?
どっちなのかはわかりませんが、とにかく記述が上手かったです。
受験生の皆様に真似してほしい記述の勉強法です。
それは学校の記述の課題を解く時に二つの記述を作成してほしいという事です。
具体的に言えば『レストランの配置計画と動線計画で配慮した事』と問われれば、南側に計画した場合と妥協して北側に設けた場合について考えてほしいという事です。
資格学校の記述は当たり前ですが、良い事しか書いてないと思います。
その為受験生の皆様はカフェやレストランが南側(条件の良い方向)に向けて配置する時は記述もスラスラと書けると思います。
しかし学校の課題を解いていてカフェを北側に計画すると収まるけど、記述なんて書けば良いのだろうと思った事はないですか?
僕が受験生の時は多々ありました。
この吹抜けを南側に配置出来れば、明るく開放的な的な事を書けるのに、北側に配置したらなんて記述を書けば良いのだろうと?悩む時がありました。
エスキスが上手くハマった時は良いのですが、どうしても妥協しなくてはプランがまとまらない時に困りました。
そんな時、まぐれ合格者の答案を見て気付いたのです。
なるほど、記述やる時に良い時と悪い時の言い訳を考えておけばどちらでも対応出来るなと思ったのです。
それからグループミーティングや授業終了後に図面を少し見せて頂き、彼の記述を真似させて頂きました。
この方法で両方の記述を覚えると本当にエスキスが楽になりますよ。
多少プランが変でも記述で補足すれば良いかなぁ~という感じになってエスキスがスムーズに進むようになりました。
大体はプライバシーに配慮や落ち着いた空間・外部からの視認性に配慮等を入れておけば大丈夫です。
受験生の皆様も本試験で妥協する可能性は0ではありませんので、絶対に妥協記述も覚えていて損はないと思います。
学校の評価は×かも知れませんが、試験元も同じ採点方法だとは限りませんよ。
信じるか信じないかはあなた次第です!!