令和5年度一級建築士学科試験お疲れ様でした。来年に向けてのアドバイスを少しだけ。

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普段は一級建築士学科試験について発信していない&学科試験解いてみたシリーズを辞めたので、受験生からの質問も必然と少ないです。

しかし、今年は例年に比べて多くの受験生からご質問を頂いたので、ちょっと辛口にアドバイスしたいと思います。

気分を害す受験生もいると思いますので、不合格になった悲しみから少し心が癒えた時にみて頂きたいです。

あの独特の雰囲気の中で頑張った受験生に尊敬の念はあります。同じ試験を戦った者として。

※僕の独断と偏見です。

一級建築士学科試験に受験生が合格してもしなくても、資格学校は何とも思っていない!!



資格学校目線でいえば、一級建築士学科試験に受験生を合格させるメリットって全くないんですよね。

なぜか?

それは受験生の皆様が学校を選ぶ時に費用+合格率を気にすると思います。

しかし、みんなが気になる合格率は最終合格率(製図試験の合格率)です。

学科試験の合格率をみて学校を選ぶ人は少数派だと思います。

資格学校としては、不合格だった受験生には『1、2年で合格出来るような試験じゃないよ。だから来年は早い段階から準備して学科試験合格を目指そう』と言い来年の講座を進めてくると思います。

合格すれば製図講座の案内、不合格であれば学科講座の案内をするだけ。

売り上げは大して変わらないと思います。

うそ!うそだぁ!と思う方へ根拠をお話し致します。

ネットの情報だと20年分の過去問を覚える事で合格出来ると宣伝しているところ多いですよね。

※これは本当の事です。正確には16年分位で大丈夫です。

それなのに資格学校では11年分の過去問題集を使用しています。

なぜでしょうか?

それは、受験生のレベルを上げたくないからです。(意図的に合格率を上げない)

受験生のレベルを上げると、その年は良いですけど、翌年以降他社も対策してくるからです。

※レベルが上がると過去問20年が22年、25年、30年と増える。合格者の上位2割は変わらないため。

Aという資格学校が一級建築士学科試験の合格率を上げたいと考えます。

  • 現在→11年分の過去問題集+冊子+模試+プリント
    (冊子、模試、プリントで残り12~20年分以上の過去問をカバーしている)
  • 改善→11年分の過去問題集+残り12年~20年分の過去問題集

現状は、冊子+模試+プリントで9年分以上の過去問を構成しています。

まとまっていないから、復習も疎かになります。

※冊子やプリント系を復習しない事は学校はよく知っています。

気付くと11年分の過去問題集を中心に勉強し、残りの9年分が取り残されます。

※学校に通学するとわかると思いますが、この9年分の資料って莫大な量になるんですよね。

合格率UP!それを1冊の過去問題集にまとめるだけ

受験生はシンプルに2冊の過去問題集をひたすらやれば良い事にすると、格段に合格率が伸びると思います。

まぁ~それをすると、この2冊でこの値段?という風に思われるので、やらないと思いますが・・・

冊子を一杯配った方が講義料取れますからね(😢)

結局は消化不良になるので、冊子等を1冊にまとめてあげる方が受験生にとっては効率が良いと思います。

ミスが多いのは過去12年~20年の問題

僕が学科試験の不合格者とお話した中で、間違っている所を見ると、ほぼ共通して11年分じゃなく9年分(12年~20年)の過去問でのミスが多かったです。

11年分の過去問からの出題は高得点取れているのに、残りの12年~20年の問題が取れていない。

合格する受験生と不合格になる受験生の違いは、11年分の過去問の理解度ではなく、12年~20年の過去問の理解度の差だと思います。

※合格基準点が高い年は過去11年分からの出題が多い年です。

落ち着いたら見直してみて下さい。

合格するポイントはきっとそこにあると思います。

独学者向けの最強のテキスト

僕の時は一級建築士学科試験に関する独学テキストはウラ指導さんだけでしたが、現在は色んな人が過去問題集(アプリ含めて)を販売していると思います。

僕が知っているだけで5団体?5人?います。

凄い時代になりましたね🤔

どれも素敵だと思いますが、僕はこのテキスト一択です。

大切なのは問題じゃなく、解説の内容!!

僕がお勧めするテキストは市販に販売していない『総合資格学院の過去問題集+テキスト』推奨5年~7年落ちです。

※メルカリかヤフオクで購入、または知人、同僚に譲ってもらう。後年明けの最新の過去問7(市販品)で最新の情報を更新

これが最強で神テキストです。最新のじゃなく、5年落ち位がちょうど良いです。

合格するためには16年分の過去問の知識が必要なため。

※法規だけは法改正有るので気を付けて。

総合資格学院のテキスト等は建築の事をよく知らない受験生でもメチャクチャわかりやすく解説が書いてあるので、本当にお勧めです。

※法規のテキストはイマイチですが・・・。

他のテキスト等も素晴らしいと思いますが、僕が見た中で一番総合資格学院のテキストが良いと思いました。

1問解いて、解答を見て、1枝1枝確認。この繰り返しです。

過去問を解くというのは、間違った問題を見つける行為じゃなく、問題を見て理解出来るようにする事です。

そのため、解答(解説)が非常に重要なんです。

総合資格学院の解説は他社のに比べてボリュームが多いです。

最初は大変だと思いますが、きっとその知識が本試験中、受験生の皆様を助けてくれると思います。

※過去問であれば、どこの会社のを使っても同じじゃないです。全くの別物です。

この点はしっかりとこだわってほしいと思います。

まとめ

アプリで勉強も良いんですけど、もう一度原点に立ち返って紙ベースの勉強法に変えませんか?

それに、個人的には紙ベースで勉強した方が記憶の定着は良いと思います。

紙で勉強すると『あれ?これどこかに書いていたよなぁ。確かに中央付近の左のページにあった』と思い出せる事もあるかと思います。

アプリやネットだと見て終わりなので、記憶の定着には?と思っています。

そのため、個人的には紙を推奨しています。

次回は『講師に期待しない』です。

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コメント

  1. より:

    この話は実体験を通して本当です。過去問20年分の総合資格問題を紙ベースで枝まで理解するのは途方もない勉強ですがそれに打ち勝って合格できると思います。あきらめず自分を信じて勉強しないと気持ち悪くなるくらいになれば合格します。ちなみに平成30年は106点で、令和3年は103点でした。地獄の角落ち経験者です。

  2. ビリケツくん より:

    お疲れ様です。
    そうなんです。この話って本当なんですけど、あんまり信用してもらえないですね
    総合資格学院の問題が最強なんですけど、便利だからアプリっという風になるので、う~ん。と思っています。

    合格に向けて突っ走ればいいのにっと最近思います。

    僕も同じでやりこめば普通に100点超えれますよね。

    アドバイスありがとうございます。

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