
本日も張り切って受験生のお悩み相談に答えていきたいと思います。
『大手資格学校に通っています。資格学校の講師より『事務室は無窓だと減点が大きい!』と言われました。ビリケツさんはどう思いますか?』
僕のテキストでは、事務室と厨房を無窓にしている図があると思います。
多分その点を話してほしいのだと思います。
優先順位を明確に!自分の中でのルールを確立する!
一級建築士製図試験は採点基準が公開されていないため『事務室無窓』が減点されているかは、わかりません。
担当講師の説明が、自分の中で納得出来るものであれば、事務室は無窓にしない方が良いと思います。
僕の個人的意見は、無窓がダメ!と決めつけるより、第1案目は外壁面に計画する。
第2案目は無窓にする。という感じに優先順位を決めて対応すれば良いと思います。
例えば、50㎡以下の要求室が以下のようにあったとします。
この中で最も外壁面に計画したい要求室はどれですか?
- 厨房
- 職員用休憩室
- 更衣室(男女それぞれ設ける)
- 事務室
- W/C
- ラウンジ
- 展示コーナー
僕の優先順位は下記です。
- ベスト1 職員用休憩室
- ベスト2 事務室
- ベスト3 ラウンジ、厨房
十人十色色んな考えがあるため、優先順位に正解はないと思います。
本試験当日に必要な合格力は『決断力です』日頃から優先順位を常に意識する事を忘れないで下さい。(理由を含めて)
この中で職員用休憩室は、無窓で計画すると一番デメリットがあると思います。
事務室は2種類ある!
- 受付を設ける事務室 H25、H29(フロント・事務所隣接)、H30、R1、R2
- 受付を設けない事務室 H26、H27(施設管理室)、H28(事務室2か所)
事務室が無窓で計画されている(標準解答例)
- 平成25年度標準解答例②
- 平成27年度標準解答例②
- 平成30年度標準解答例②
- 令和元年標準解答例②(12月8日実施)
よく見ると事務室無窓は、全て標準解答例②になっています。
この標準解答例はベストな解答例ではなく、ベターな解答例です。
そのため、事務室無窓は減点されているかも知れませんが、合格はすると思います。
それよりも、もっと大事な要求室の計画に注力した方が良いと思います。
僕は、受付を設ける事務室は、無窓だと採光は確保出来ませんが、受付カウンター経由で通風確保出来るため、無窓で計画します。(第2案目)
受付を設けない事務室であれば、外壁面に計画する優先順位が職員用休憩室と並びベスト1になります。
優先順位をしっかり決める事が重要です。
風除室が2か所の場合!事務室を無窓で計画する確率が高い
この図のように、風除室が2か所ある場合は、事務室を外壁面に設けず、建物中央に寄せて計画する事で、セキュリティに配慮した計画となる。
どのプランも一長一短ある。
まとめ
絶対的な正解がないため、自分で優先順位を決める必要があります。
色んな人の意見を参考にして本試験当日までに色々と悩んで下さい。
本試験当日は、とにかく悩まない。
何を切り捨て、何を優先させるのか?
しっかりと決断出来るように頑張って下さい。