短期製図(製図初年度)受験生の立場であれば簡単な課題の方が嬉しいと思います。
製図試験初年度生は2か月間でやれる事は限られています。
エスキスの勉強はもちろん、記述、作図と覚える事が沢山あって本当に大変です。
過年度生は作図と記述は去年の知識を活かせるため、少し余裕があると思います。
長期製図講座に通っている受験生は難しい課題を望んでほしい。
最近『基準階型が全く解けなくなり不安でたまりません。低層階型が良かったです。何かアドバイスを』と相談メールを頂く事が増えました。
僕も長期製図講座に通っている時に実際経験したので、その気持ち凄くわかります!
今まで出来ていたものが急に出来なくなると、不安で簡単な道を望みたくなると思います。
その気持ち!凄くわかるのですが、気持ちの面ですでに負けていると本試験当日まで、ずっと立ち直れない可能性があります。
どこかで気持ちを入れ替えないとあっという間に本試験当日です。
課題が難しい事をポジティブに考えてみる。
せっかく長期製図講座で勉強しているので、どんな難しい課題が出題されても『私だったら解ける!私が解けないこの課題は誰も解けない!』この自信を大切にしてほしいと思います。
他の受験生は解けているのに、自分だけ解けない状況だったら・・・
また連絡下さい。
課題が難しい事の利点
ズバリ!短期製図(製図初年度)がついて来られない=ライバルが減る。
平成26年度の『道の駅』は過去一番簡単だったと言われています。
大手資格学校で一度も6時間半で書き上げた事のない受験生でも本試験当日全て書き上げられた位の難易度でした。
2階建てでしかも、X方向、Y方向共に7mだけでエスキスが出来ました。
今では考えられませんが・・・
平成28年度『子育て支援』が近年で一番難しかったと思います。
この年は出来ている受験生が少なかったため、建物形状、要求室の配置がスムーズに計画できて要れば小さなミスを犯しても合格を確信出来たのではないでしょうか?
逆に平成26年度の『道の駅』はみんな出来ていた為、屋根形状(一点鎖線で図示)、24時間利用可能エリア(破線で図示)等小さなミスが合否を分けたと言われています。
課題の難易度で、採点のポイントは変わってきます。
個人的には難しい課題の方が小さなミスが許容されるため、難易度の高い課題の方が好きです。
本試験課題が簡単だった場合の落とし穴
簡単な試験だった場合は、6時間半戦い抜いた瞬間は気持ち良いかも知れません。
辛いのは学校に図面を提出した後です。
簡単という事は他の受験生の出来も良いという事です。
せっかく良い図面を描いたとしても周りも同じ位良い図面を描いているのです。
難しい試験だった場合は、自分の出来が良ければ合格を確信出来る事も出来るのですが、みんなが良ければ、後はソワソワしながら合格発表を待つのみです。
まとめ
基準階型は苦手だから低層階型が良いな!ではなく、低層階型の方が基準階型に比べて難易度が高いので良いな!と少し考え方を変えるだけで合格に一歩近づくのではないでしょうか?
おまけ
僕の師匠の合格率も過去最低は確か平成26年度『道の駅』
毎年師匠は試験当日に『頼む!難しい課題であって下さい』と願うそうです。
試験課題が難しいと合格率が高く、課題が簡単だと合格率が高くないそうです。