低層階型と基準階型のエスキス手法は180度違う!

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受験生の皆様!ブログの更新が滞ってしまい申し訳ないです。

今年は、全く体調が良くならないので、ご迷惑をお掛けしています。

最近受験生の皆様から、低層階型のご相談を頂くため、今日は基準階型と低層階型の違いについて少し語りたいと思います。

少しでもお役に立てれば嬉しく思います。

基準階型は初年度生にチャンス!低層階型は過年度生にチャンス!




エスキスは、基準階型の方が易しいと思います。

理由は基準階の部分が暗記で対応出来るためです。

パターンをある程度覚えると、それで対応出来ます。

今年は6パターン位。

去年は60㎡以下の部屋が多かったため、パターンも少し多かったです。

クラスメイトの解答を見て気付いた人もいると思いますが、基準階部分はほとんど一緒になります。

また暗記で部屋の配置、スパン割が決まるため、後はそれを1階と2階に振り分けて終わりです。

ボリューム検討等も必要ないため、エスキスの手順が減ります。

低層階型はとにかく頭を使って、手を動かす

逆に低層階型の場合は1階、2階、3階と同時並行で考えないといけないため、本当に難しいです。

もちろんボリューム検討も必要になります。

基準階の場合は最初にスパン割等を決めていましたが、低層階型の場合は、スパン割調整は最後に行うイメージで進めます。

そのため、暗記しているパターンを当てはめて1つ1つ検討する必要があります。

基準階型は外部条件を最初に考慮しなくても良い

下の図をみて頂きたいのですが、基準階型の場合は、最初に外部条件をあまり気にしなくて大丈夫です。

理由はどんなに低層階の事を考えても、結局最後に基準階の形が入らなければ1からやり直す必要があるからです。

基準階部分は最小の面積+整形の形状で2パターン位考えていれば、1階、2階の計画出来ないという事はありません。

  • 6m×7スパンの絵は基準階をX方向6m×5スパンで収めた例 Y方向が4スパン
  • 7m×6スパンの絵はY方向が3スパンの例

こういう感じで2パターン位考えて低層階部分に移ると、広場の形状が正方形型、長方形型のどちらが良いかな?と絞れると思います。

テキストでも書いていますが、広場○○㎡と課題文に要求されていれば、パターンはそんなに多くないので、事前に形状を覚えて後はそれを当てはめるだけです。

低層階型は逆に1階の外部条件からやっていきます。

低層階型は上階の形がどうなるのか?わからないため、出来る限り42m×28m=1176㎡をキープしてエスキスを進めていきます。

エスキスの手順が反対になるため、低層階型のエスキスをやる時は、その事を頭に入れて進めてほしいと思います。

エスキスを速くするポイントは、どれだけ形状を覚えているか?です。

150㎡、200㎡出題されて形状を考えるのではなく、事前に暗記して当てはめるだけにする。

これがエスキスを速くするポイントです。

200㎡の形状多くても4パターン位だと思いますよ。

だったら暗記しましょう。

まとめ

廊下係数とか検討している場合じゃないです。

そんな無駄な時間を省いて、1分1秒エスキス時間を短縮して、見直し時間に充てて下さい。

空間構成、プラン等が良ければ合格出来る時代は終わりました。

試験元の要求通り、法的に満たした確認申請図面を完成させましょう。

施主(試験元)の要望が第一です。

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