平成29年度一級建築士学科試験お疲れ様でした。数日経ちましたが、嬉しい気持ち・悲しい気持ちは落ち着きましたか?
不合格だった受験生にしてみれば本試験を振り返りたくないと思いますが、今のうちになぜ本試験で不合格になったのかビリケツ君と一緒に分析しましょう。
きっと来年の一級建築士学科試験合格に役に立つと思います。
一級建築士学科試験を合格された受験生も他人事とは思わず、一緒に学科試験を振り返りましょう。
もしかしたら3年後学科試験受験しているかも知れないよ(笑)
今年の計画ですが!過去3年間で一番簡単でした。
ビリケツ君の計画の点数を発表致します!点数は18点!
個人的には中々良い点数でした。
資格学校の総評や友人・知人から難しかったと聞いていたのですが、どれが難しい問題なのかな?と解いていましたが、気付いたら解き終わっていました。
例年に比べて簡単な問題が多かったです。
今年は過去問中心の勉強法で十分対応出来たと思います。
やっぱり資格学校の総評なんて嘘ばかりだなぁ!
今年の計画は近年まれにみる簡単な問題が多かったです。
資格学校関係者の皆様!
この難易度で難しいと言っていたら、カリキュラム作成する講師を全員変えた方が良いんじゃないですかね(怒)
今年の簡単な問題で受験生を合格に導け無いようでは、授業料全額返金した方が良いレベルですね。
ちなみに近年の計画で一番難しかった年は、平成26年度が最高難度です
平成26年度の計画は過去問からの出題が13問と非常に少なく近年で一番難しかったです。
それに比べて今年は過去問に対応出来ていれば17点は獲得出来たと思います。
残り3問は新規問題の為、25%の確率で1問は正解出来たかもですね。
一級建築士学科試験『計画』を解いている時の心の声を聞いて下さい!
- 常識問題とは初出題の中でも落ち着いて考えたら解ける問題です。『常識を知らない』という意味ではありません。
- 過去問H18と記載があるのは、平成18年度の学科試験に出題されたという事です。また過去問の定義は平成13年以降という意味です。
- 新規問題とは新規に出題された問題です。この問題は25%の確率で点数が獲得出来たらラッキーと思って下さい。
枝4つとも新規というわけではないので、実際には50%ぐらいの確率で正解出来ると思います。
計画 | 僕の
解答 |
資格学校の
解答 |
正答 | 過去問 |
1 | 2 | 2 | 〇 | 常識問題 |
2 | 4 | 4 | 〇 | H16/H19 |
3 | 4 | 4 | 〇 | 新規 |
4 | 4 | 4 | 〇 | H21/H24 |
5 | 2 | 2 | 〇 | H22 |
6 | 2 | 2 | 〇 | H24 |
7 | 3 | 3 | 〇 | H22 |
8 | 4 | 4 | 〇 | H20 |
9 | 3 | 3 | 〇 | H13 |
10 | 3 | 3 | 〇 | H25 |
11 | 1 | 1 | 〇 | H22 |
12 | 3 | 3 | 〇 | H18 |
13 | 4 | 4 | 〇 | H26 |
14 | 1 | 1 | 〇 | H16 |
15 | 4 | 4 | 〇 | 常識問題 |
16 | 3 | 2 | × | 新規 |
17 | 4 | 1 | × | 新規 |
18 | 4 | 4 | 〇 | 常識問題 |
19 | 3 | 3 | 〇 | H19/H21 |
20 | 2 | 2 | 〇 | H26 |
18 | 点 |
問1の問題は常識問題です。
近年計画の問1に出題される問題は新規出題にはなりますが、落ち着いて考えれば答えに辿り着けます。
去年は談合の枝が答えでした。
今年は『リスクマネジメント』が答えだと思います。リスクをマネージメントする。
そうです。事故が起こる前に未然に防止する事が本来の目的なので、事故が起こってからでは遅いのです。
建築士の試験というよりは国語の問題です。是非枝2までたどり着いてほしかったです。
問2の問題は過去問対応問題です。
平成16年にリンゴット工場の事が出題されています。多機能建築物へ転換させたプロジェクトですね。現代美術館ではありませんね。
問3の問題は新規の問題です。
問3の解き方ですが、新規問題の為、正解しなくても大丈夫です。
ちなみに僕は正解していました。どうやって答えに辿り着いたかと言いますと、まずは、設問をみるとBかCが一番この中で古いという事は読み取れますよね。
そして次にDは設問を見る限り一番新しいのではないかと思いませんか?3枝とも最後はDはなっています。
その為、枝1は除外します。
枝1を除外するとCが2枝残りますよね。という事で答えは枝3・4のどちらかになります。
後は50%の確率を信じて決めました。僕は偶然当たりました(笑)
問4の問題は過去問対応問題です。
平成21年度の出題で都市の文化・都市のイメージ(ルイス・マンフォード)が出題されています。
また平成24年度にも『ラスベガス』(ロバートヴェンチューリ)の問題が出題されています。混合問題です。
問5の問題は過去問対応問題です。
平成22年度に日影の問題が出題されています。冬至の日の日影は東西方向の幅に大きく影響されます。
問6の問題は過去問対応問題です。
平成24年度に幼児の手洗い場の寸法の問題が出題されています。子どもの手洗い場の高さ寸法は50~55cm位だと思います。
問7の問題は過去問対応問題です。
平成22年度に自動車車路の傾斜部の本勾配の問題が出題されています。傾斜部の本勾配は1/6です。また緩和勾配は1/12です。
問8の問題は過去問対応問題です。
平成20年度に視覚障がい者が階段の段を認識できるようにする問題が出題されています。線状ブロックではなく、点状ブロックです。線状ブロックは方向を示し。点状は位置を示します。
問9の問題は過去問対応問題です。
平成13年度に車いす使用者用トイレに設置する洗面器の鏡に出題されています。
昔は可動傾斜式鏡を取り付けるか、幅・高さが大きい鏡を設置していましたが、現在は多機能トイレを(オスメイト・おむつ交換等)みんなが利用できるようにする為、鏡は傾斜させない事になりました。
手洗い器から高さ100~110cm位の大きさの鏡が設置されていると思います。
問10の問題は過去問対応問題です。
平成25年度に『東京計画1960・丹下健三』の問題が出題されています。
東京湾を埋め立てじゃなくて、海上都市を構想しているのです。
問11の問題は過去問対応問題です。
平成22年度に『連担建築物設計制度』の問題が出題されています。
連担建築物設計制度は簡潔に言うと、容積率・日影規制等の特例対象規定を同一敷地内にあるとみなして、適用する制度です。
問12の問題は過去問対応問題です。
平成18年度に『塔の家』東孝光の問題が出題されています。
前川自邸ではなく『塔の家』の事を記述した問題です。狭小で機能別に積層した構成とありますので、多分そうだと思います。
問13の問題は過去問対応問題です。
平成26年度に『求道学舎』の問題が出題されています。
コモンスペースやテラスハウスではなくてコーポラティブ方式です。
問14の問題は過去問対応問題です。
平成16年度に非常用エレベーターの乗降ロビーの問題が出題されています。
過去問では特別避難階段の付室と兼用させてとあります。単体では10㎡以上となっています。付室は5㎡以上が望ましいとなっています。
問15の問題は常識問題です。
どの枝も新規問題ですが、枝4の『建設型仮設住宅』に着目して下さい。仮設なのに恒久的に供与とあります。このヒントに気づければ正解出来ていたと思います。
言葉は変わりましたが、昔の仮設住宅の事を指しています。
問16の問題は新規問題です。
枝1だけは過去問の為、実質枝3つまで絞れると思います。僕は『放課後等デイサービス事業所』を聞いた事なく、また障がい者ではなくて、障がい児との記載がありましたので、枝3を選びました。
まぁ~これは運ですね。間違えました。
ちなみに、枝4みたいに英語の表記があった場合は大抵正しい事言っています。
問17の問題は新規問題です。
枝4つとも新規問題の為25%の確率を信じて下さい。間違えました。
僕は4番を選択しました。なぜかって?迷ったら計画は4にする事にしています。過去問分析では解答に4番が選択される事が多い為。
問18の問題は常識問題です。
枝4つとも新規問題なのですが、枝4だけよく見ると工事監理=監理技術者講習とあります。公共工事や公共性の高い工事のみ必要ですね。すべての工事で求められていたら大変ですよね。
常識問題はシンプルに考えれば解けるようになっています。
問19の問題は過去問対応問題です。
平成19年度に『余幅』に関する問題が出題されています。また平成21年度に『作業場のゆとり幅』の問題が出題されています。
ゆとり幅の問題がわかっていれば、余幅の問題がわからなくても解けました。
問20の問題は過去問対応問題です。
平成26年度に『マネージメント』に関する問題が出題されています。枝2を除いてすべて出題されています。消去法で得点出来たと思います。
平成29年度一級建築士学科試験-計画総評
今年の計画は昨年より1問多い計6問の新規問題が出題されました。
- 平成26年度計画 過去問出題数13
- 平成27年度計画 過去問出題数14
- 平成28年度計画 過去問出題数15
- 平成29年度計画 過去問出題数14
難易度に関しましては、近年で一番簡単だったと思います。
過去問出題数は減少していますが、常識的(国語力があれば解けた)問題3問が簡単だった為、後3問正解出来たと思います。NO1・NO15・NO18
その為新規問題が3問全部取れなくても、過去問対応で17点は獲得出来たと思います。
ビリケツ君が一級建築士学科試験に合格する為に皆様に求める計画の点数は14点ですので、常識的問題をすべて獲得出来なくても、合否には何の影響もありませんでした。
今年の計画で14点獲得出来なかった受験生は今のうちに正しい勉強の方法を学ばないと来年資格学校に通っても残念ながら不合格になると思います。
最後にもう一度言いますね。
平成29年度一級建築士学科試験の計画は近年で一番簡単な試験でした。
信じるか信じないかはあなた次第です!
今のうちに正しい勉強方法が知りたいです!
悔しすぎます、来年は絶対合格!
来年はきっと合格出来ると思います!
勉強方法もブログで公開していきますので、お楽しみに。
本当は資格学校等の採点会行くよりも僕の無料セミナー来てくれた方が
100倍ためになると思います。
来年は学科試験の翌週はセミナーやろうかなぁ不合格者向けの。。。