総合資格学院の短期課題『オリジナル課題S④』を簡単に解いてみた♪

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短期製図組の受験生は9月に入っても作図・記述のスピードが速くならなくて、その上エスキスも独自のプランが出来なくて焦っていると思います。

しかし大丈夫です。

910月がエスキスは本番ですので、エスキスに関してはまだ焦らなくて大丈夫だと思います。

作図・記述に関してもエスキスが上手く収まるようになれば、自然とスピードも上がってきますので、引き続き頑張って下さい。 

※課題文を掲載する事は出来ませんので、総合資格学院生以外の受験生は申し訳ないです。

エスキスの雰囲気だけ感じてくれたらと思います。

また僕がエスキス中思った事を勝手に解説しているだけで、このプランが正しい保証もありませんし、総合資格学院の教え方・考え方等一切関係ありません事ご了承下さいませ。

僕がエスキス時間3040分で80点の図面を目指した結果こういうプランになったので皆様ご参考にして下さいというアドバイスです。

楽しく見て頂ければと思います。

100点の解答は担当の講師のプランを見せてもらって下さい。

きっと素敵なプランだと思います。 

『オリジナル課題S④』のポイント!100点を目指さない事(^_^)




総合資格学院の短期製図講座に通う受験生から、たまには総合資格学院のS課題も解いて下さい(T_T)とメールを多数頂いていますので、今回はご要望にお答えしてオリジナル課題S④をサクッと解いてみました。

大阪でサクッと解いたのがプール横型だったので、今回はプール縦型にしました。

何度も言いますけど、2時間かけて100点の図面が見たい受験生は担当講師にお願いして下さい。

僕は40分位で80点を目指していますので完璧図面ではない事忘れないで下さい。

オリジナル課題S④も良い問題です。 

エスキス40分 80点プランです(*´з`)

プール縦型

 

プール横型

 

外部条件の整理

最大床面積2600㎡以下 北側・東側道路・西側施設 南側公園 

建物 地上3階 設備 指定なし 駐車場 利用者2台 サービス1台 

その他 広場4コマ以上 2F指定 

ヘリアキ検討 X方向敷地52m Y方向敷地38

X方向は52m-42m=10m 西側5m 東側5m 

Y方向は38m-28m=10m 北側8m 南側2

建物の形状は基本通り42m×28m (X 7m×6スパン Y 7×4スパン)

42×28mの総3階建てで計画して、最大床面積に近づけるようにコマ数を削っていきます。

42×28m=1176×3階=3528㎡ 最大床面積2600㎡-3528㎡=-928

42(6m×7) 928÷4223コマ

49(7×7) 928÷4919コマ

最初は7m×7mで進めるので19コマ全体で削れば良いという意味です。

本日も最大床面積2600㎡ギリギリを狙っていきましょう♪ 

外構・駐車場の検討

利用者用駐車場は道路幅員が広くメインアプローチ側の北側に計画します。

サービス用駐車場は2面道路を活用する為東側に計画します。 

駐輪場は40台を超える時に検討。

ヒントの整理

  1. エントランスホール→ロビー→S部門を経由して施設を利用する。
  2. プールは1階に計画指定&プールが8コマ以上(面積大)
  3. プールの上部は明るく開放的にする。(3)
  4. 体力・セミナー・講師・相談はまとめる指定
  5. トレーニング&エアロビは天井高さ指定あり
  6. 広場2階に計画&4コマ以上指定あり
  7. 吹抜けは適宜要求なので、プランに与える影響が小さい 

この7つのヒントをまとめていきます。

解答例がプール横型だった為、今回はプール縦型で進めます。

 いつも通り2面道路を有効活用する為、東側にサービス用駐車場を計画します。

そうすると管理部門と厨房までの動線を確保する為にレストラン&厨房を東側にまとめて計画します。

※この時点ではレストランの配置指定が無いため保留。景観?集客性?どっち?

次にプールが1階という事でメインであるプール&プールに付属する更衣室を計画していきます。

今回はプールサイドとプールの大きさからプール全体の床面積を求めるのではなく、面積に指定があります。

プールの面積は8コマ以上とデカいため、それを超えるようにX方向を2スパン8mに変更します。Y方向7m×4スパン。

16m×28m=448

2㎡足りません(T_T)

Y方向も8mに変更すれば楽勝なのですが、そうすると8m×8mの組み合わせが出来てしまいますので、今回は断念しました。

その為X方向を7m×6スパン(一部8mプール面積の為)Y方向を6m×5スパンで進めていきます。

※去年の標準解答例で8mを使っていますが、あれは模範解答例じゃない事を忘れずに。

第一案では8mは考えない。

更衣室の計画 

プールの配置が決まったらそれに付随する更衣室を計画します。

今回の更衣室は2.53コマと今までで一番デカい更衣室でした。

勉強会でお話した想定される上限値に近い更衣室でした。 

利用者用の階段・EVの位置との兼ね合いを考えて今回は南側に計画しました。 

更衣室を計画すると南側にレストランを計画するより北側に計画した方が良さそうだと思い北側にレストラン&厨房を配置します。

後は事務室と管理用EV・階段を全体を見ながら配置します。

※この配置は仮です。

利用者用階段・EVは中央(3コマ)に置けそうなので、仮置きせずに先に進みます。

ポイント①

6m方向にも階段を計画出来るようにならないと、この先エスキスが難しくなります。色んなパターンを想定して下さい♪

  1. 階高4mの場合は26
  2. 階高4.5mの場合は30
  3. 階高6mの場合は39

(140cm以上 けあげ16cm以下 踏面30cm以上) 

ポイント②

何度も言いますけど、ゾーニング・動線等は考えずに大きな要求室から順番に良い場所に配置する事がエスキスの基本です。 

面積簡易チェック

1階 0コマ

2階 プール上部10コマ+吹抜け1コマ(予定)+広場4コマ(2階指定)

3階 プール上部10コマ+吹抜け1コマ(予定)+広場4コマ

合計約30コマ削れました。7コマ削り過ぎました。 

23階の要求室の計画

ヒントを見ると2階に広場を4コマ以上計画指定があります。

北側には階段・EVを配置する予定&南側が公園の為広場を南東側に配置します。

大きな要求室の配置の基本は隅に計画する事を忘れないで下さい。

面積が足りない分は後でスパン調整すれば良いだけの事なので余り悩まず進みます。

※面積チェックですでに7コマ削り過ぎています。プールの1m+広場のスパンを調整出来そうです。

次に面積が大きい&天井高さ指定のトレーニングを計画していきます。

天井高さ指定がなければ面積を削り過ぎている為3階に計画しますが、今回は天井高さ指定がありますので、2階に計画していきます。

日建学院の課題のみ3階に天井高さ指定の要求室を計画する事があります。

総合資格・TAC・本試験課題では・・・95%位ないかな。

※可能性は0じゃないです。この試験に絶対はありません。

3階に天井高さ指定の要求室(6)を計画すると階高が18(プール2)になる可能性が大ですからね。4階建てになっちゃいますよ(T_T)

4mだと問題ないと思うけど、6mは・・・やり過ぎでは』 

その為トレーニングを2階の公園(南)側に計画していきます。

面積が大きな要求室を良い場所に順番に配置していけば気付けばエスキスが出来上がっていきます。

この時に指定があれば施主(試験元)の指示に従って下さい。 

観覧だけ2階指定がありますので、プールが見えるように西側に計画します。

この時点でコアが決まっていないので、仮置き。 

次に要求面積が大きな体力を計画していくのですが、ヒントに体力・セミナー・相談等はまとめて計画と指定がありました。

その事を考慮して23階を見ると観覧ラウンジがない分3階の方が広く使える事がわかります。

その為、体力・セミナー・相談をまとめて3階に計画していきます。

※エアロビの天井高さ指定は階高の調整で上手くいきそうだったので、考慮しませんでした。

EVを計画している事を忘れずに。全員が階段を使う訳ではないです。 

23階の要求室の続き

では、3階の計画からやっていきます。

大きな要求室の体力を234番を使って計画します。

東側2コマは広場の為にスパンを調整する事を頭の中に入れて、234番が少し余る事が想定されますので、相談も一緒に計画していきます。

後は2階観覧ラウンジの場所の上部にセミナーを計画すれば良いと思います。

この時はまだコアの位置は決めていません。

3階は上手く収まったので2階の計画に進みます。

大きな要求室のエアロを23番、小さな要求室のヨガを4番に計画します。

また1番の空いているスペースに吹抜けを計画します。 

1階の要求室の計画

23階の計画は大きな要求室は全て計画出来ましたので、後は利用者用階段・EVが決まれば上手く収まりそうです。

その為1階の計画を先に完成させます。

本当は風除室隣に利用者用階段・EVを計画したいのですが、ロビーを経由して更衣室にも行けるように配慮する為、更衣室に近い中央付近に利用者用階段・EVを計画します。

後は空いているスペースに器具庫・待ち合わせ・W/C等を計画すれば完成です。

今回レストランは1コマちょっとの為、要求面積通り小さく計画します。

最後に管理ゾーンを適当に配置して完了です。

設備は適当に計画=記述でフォローする。

※設備適宜の場合は積極的に外に計画した方が良いと思います。

今回は空調機械室以外は全て外で計画出来そうです。

給湯もガスボイラー・都市ガスでも良いですが、空気と熱交換するヒートポンプ給湯器方式でも良いのではないでしょうか?

深夜電力安いから♪

ろ過もね。学校では教えないと思いますが、実際は建物内部ではなく外でも・・・

詳しくはクラスメイトの設備屋さんに聞いてみて下さい。

意外な答えが返ってくると思いますよ。

学校は試験対策的に教えているだけで・・・実際は

設備を屋外に計画する事が不安な受験生は一杯いると思います。

その理由は記述に書けないからではないでしょうか?

ヒートポンプ給湯器を屋上に計画した場合、なんて書けば・・・

でも、逆に記述に書ける知識を手に入れれば設備機器を屋外に計画しても怖くないと思います。

屋内には屋内のメリットが、屋外には屋外のメリットがちゃんとあります。

記述に書ける知識は包丁と同じで使い方を間違わなければ受験生を助けてくれる大きな武器になると思います。 

23階の計画に戻ります。

1階の利用者用階段・EVの位置が決まりましたので、残りのスペースに2階に観覧、3階にセミナーを計画します。 

スパン調整開始

後は小さな要求室ばかりなので、一旦スパンを調整していきます。

まずはX方向から調整していきます。

プールの面積が足りない為一部7m→8mに変更していきます。(プールサイドは大丈夫です。面積の問題)

次に広場が4コマ以上の為2スパン7m→8mに変更します。

X方向16m×Y方向12m=192㎡ 少し面積が足りない為Y方向を1m増やします。

6m→7mに変更。9mは極力使用しない。 

これで全体の計画は上手くいきそうです。

面積チェック

1階 45m×31m=1395

2階 42m×28m=1395㎡-プール上部465㎡-吹抜け42㎡-Sテラス208㎡=680

3階 42m×28m=1395㎡-プール上部465㎡-吹抜け42㎡-Sテラス208㎡-トレーニング-182㎡=498

合計2573㎡-最大床面積2600㎡=27㎡です。ちょうど良いみたいです♪ 

面積はGoodでしたが、6m×5スパンの為中央が空き過ぎてしまいます。

これは6m×5スパンの宿命みたいなものですね。

その為大きな要求室もないので、調子に乗って吹抜けを中央に計画していきます。

中央に吹抜けを計画すると面積に余裕が出来ますので、X方向をもう1m増やします。

エスキスはこの繰り返しです。 

スパン調整は最後の最後

スパン調整は最後の最後でやらないと難しいです。

頭の中でスパンを調整する列をイメージして最後にスパンを調整する。

これがエスキスの王道です。

40の倍数が50の倍数がなんて教えている講師が沢山いますけど、試験元はそんな簡単な課題出題しません。

当たり前ですが40の倍数+50の倍数のミックスで課題を作成しています。

その為最初にスパン割りを決める事は止めておいた方が良いと思いますよ。 

  1. 7m×7mで進める。
  2. コマ数が足りない
  3. 7m→6mに変更する。
  4. 面積が足りないスパン調整
  5. エスキス完成 

裏技!?的な光庭

三層吹き抜けにすると竪穴区画の事を考えないといけませんが、光庭だと大丈夫でしょう()

後何度も言いますけど、パッシブ=3層吹き抜けじゃない事は忘れないで下さいね。

2層吹抜けでも重力換気出来ます♪

吹抜けはこう考える。

  1. 第一案 3層吹抜け中央部
  2. 第二案 3層吹抜け外壁面
  3. 第三案 2層吹抜け中央部
  4. 第四案 2層吹抜け外壁面
  5. 第五案 吹抜けなし!!

平成28年度同様に吹抜けの指示が今年もないかも知れません 

面積チェック

1階 46m×31m=1426

2階 42m×28m=1426㎡-プール上部465㎡-吹抜け84㎡-Sテラス208㎡=669

3階 42m×28m=1426㎡-プール上部465㎡-吹抜け84㎡-Sテラス208㎡-トレーニング-195㎡=474

合計2569㎡-最大床面積2600㎡=31㎡です。ちょうど良いみたいです♪

まとめ

Y方向を31mにすると北側のヘリアキが5mになります。

総合資格学院の採点基準では減点対象になると思いますが、他の学校では減点にならない所もあります。

事務室が無窓でも減点にならない学校もあります。採点基準は各学校違いますので、気を付けて下さい。

※風除室上部の吹抜けも吹抜け面積に算入して良い学校もあります。 

皆様は一番知りたいのは試験元の採点基準でしょうけど()

これはブラックボックスですね(´・ω・`)残念です。 

プール横型の補足

プール横型の場合は基本の考え方は一緒です。

しかしプールを横型にする場合はX方向が7(一部6)×7スパンより6m×8スパン=48mの方がやり易いと思います。

しかしX方向で48m使ってしまうと余りが4mでサービス用駐車場の計画が出来なくなります。

この場合串刺し駐車かピロティー駐車になります。

または北西側に駐車場をまとめて計画すれば大丈夫です。

2面道路の場合第一案はサービス用駐車場と利用者用駐車場を分けて考えます。

何度も言いますが、この試験に絶対はないのでお忘れなく。 

総合資格学院生へ

模試①は基本に忠実に考えてエスキスすれば必ず解けると思いますので、リラックスして臨んで下さい♪

特に長期製図講座に通う受験生は今年の長期課題は凄く良いと思いますので、模試の結果に関わらず模試①を含む基礎課題を何度もやる事をお勧め致します。

模試①で良い点数取る事よりも本試験に合格する事が目標である事を忘れずに頑張って下さい♪

模試①も時間があれば横型・縦型2通りやってみて下さい。

食わず嫌いは駄目ですよ(^_^) 

次回は日建学院のマッスルタワー階高18mの課題を解きましょうかね♪

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