今年の一級建築士設計製図試験において客室をL型で計画する事は十分考えられます。
試験元は毎年2パターン違った解答例を発表致しますので、プラン1・プラン2が両方L型とは考えにくいと思います。
その為本試験ではL型・中廊下・ツインコリダー等にこだわらずにガンガンエスキスを進めていって頂ければと思います。
L型のパターンを画像を見ながら説明していきます
最初に言っておきますが、これはL型の一部の配置計画になりますので、ご参考程度にお願い致します。
本当は友人やクラスメイトでL型のパターン出しをやって共有できると良いんですけどね。
僕が講師だったらすべてのパターン(中廊下・ツインコリダー型・片廊下型)を想定して講義の初日に配りますね。
この基本的パターンを学んだ後は、どう自分でアレンジしていくかが一級建築士設計製図試験合格の鍵になるのではないでしょうか?
本試験前までに少しでも想定外を減らして試験に臨んで下さいね。応援しています。
1 条件は北側・東側が保養所・西側樹林・南側湖だったと仮定しています。
このパターンはL型の王道になります。南側が水辺なのでなるべく大きな部屋を並べていきます。
そして短辺方向に小さな部屋を並べていきます。
この24.5㎡は49㎡の半分ですので、49㎡が足りなければこちらに部屋を配置して下さい。
要求面積と部屋数をヒントに綺麗なL型を完成させて下さいね。
コアの位置ですが、部屋数が余れば南側に向ける事も考える必要があります。
しかし基本は水辺(条件が良い場所)にはコアを計画しない方が良いと思います。
2 条件は北側・東側が保養所・西側樹林・南側湖だったと仮定しています。
一番大きな部屋は左右に配置すると計画しやすいと思います。
確定でないので後で動かせるようであれば特に気にしなくて良いと思います。
面積調整は廊下を2.5mで計画したりバルコニーを1.5m・2mもしくはインナーバルコニーで計画すればバリエーションが増えます。
L型を計画する時の基本は条件の良い方向に大きな部屋を計画し小さな部屋や余りを残りの方向に計画する事が良いと思います。
3 条件は北側・西側が保養所・東側樹林・南側湖だったと仮定しています。
基本は先ほどと一緒で反対になるだけですね。後は先ほども説明した通りバルコニーの計画で面積は調整できます。
出来るだけ整形になるように計画します。廊下がクランクしていたらその時点で今年は不合格だと思います。
後60㎡要求が2部屋の場合は縦に並べても良いですけど、横に3コマ使用して配置しても良いと思います。
4 条件は北側が保養所・東側西側樹林・南側湖だったと仮定しています。
このL型は初年度生がやってしまう配置ミス計画です。
綺麗に並んでいるように見えますが、廊下側から客室が丸見えになってしまいますので、やらないで下さいね。
24㎡の青の部分に計画してはいけないですよ。僕が昔受験生だった頃に練習課題でやらかしましたね。
皆様はやらないようにして下さい。
※これは上級者のやり方なのであんまり参考にならないと思います。
トップライト設けるのも良いですが、夏は暑くてたまらないですよね。
空調もMAXじゃないと駄目だと思うし、もはや何がパッシブなのか??ですね(笑)
簡単にL型の配置についてご説明しました。
後は友人やクラスメイトと色んなパターンを研究して頂けたらと思います。
記憶が正しければ総合資格の模試は例年2パターンの解答例が発表されると思いますのでL型が二つのパターンであれば、2層や3層に客室を計画するパターンも考えられますね。
L型で二つのパターンって結構難しいです。
だから本試験ではL型が2パターンというよりは、ツインコリダーや中廊下と組み合わせる試験になるのではないでしょうか?
明日の模試で良い結果が出るといいですね(^^)/
まとめ
本当は資格学校が色々と教えてくれたら良いんですけどね。
このパターン出しは有能な講師だったら最初の授業でみんなに20パターン位教える事から始めるのですが、そんな講師いないですよね。
正直高い授業料お布施しているんだからやってほしいと思います(笑)