本日は一級建築士製図試験合格に向けて頑張っている受験生からの質問に答えていきたいと思います。
100人いたら100通りの考え方があるので、僕の考えは参考程度にお聞きになって頂ければ幸いです。
製図試験合格に向けて過去問分析をした方が良いですか?
合格発表後から『製図試験合格に向けて過去問分析をした方が良いですか?』と問い合わせを沢山頂きました。
僕も受験生だった頃は自分で過去問を分析していましたので、自分にプラスになると思うのであれば積極的に過去問を分析しても良いと思います。
しかし、これには条件があって自分の周りに講師経験者や相談できる人がいる事が大前提です。
自己完結は危険!!
自分で分析して、自己完結してしまうと、間違った方向に進んでいても気付かない可能性が高いからです。
平成〇〇年の標準解答例では丘立ち柱でも合格していた、8m×8mスパンを使用しても合格していた等。
勝手にこれは良い!これは駄目!と判断してしまうと合格が遠のいていくのではないかと思います。
僕も分析後は必ず師匠の見解を聞いていました。
毎回面倒だったと思いますが、師匠はいつも笑顔で答えてくれていました。
ただほとんどの事が合格に関係ないので覚えなくて良いと言われていました。
『エスキスは深く考えなくて良いよ、大事なポイント以外は適当でOK』と笑顔で言っていた時が懐かしいです(笑)
たまに師匠の学校に行くと相変わらず『適当で良いよ』を連発していました。(^_-)-☆
過去問分析をする必要性がない受験生はこんな人
大手資格学校に通う予定の受験生は過去問を分析する意味はあまりないと思います。
理由は大手資格学校の優秀な講師が一生懸命分析して、その分析結果を踏まえて課題を作成してくれるからです。
個人の主観じゃなく優秀な講師達の分析結果を信じた方が合格へ近づくと思います。
大手資格学校に大金を収めているのですから、そこは甘えて良いと思います。
師匠のお考えは?
先日師匠と会う機会があったので、この件をお話した所『受験生のレベルで過去問や合格図面の分析は意味がない。分析は講師陣の仕事だから、出来れば自分で判断するのではなく、講師にお任せして分析結果を教えてもらう方が良いよ』と僕と同じ意見でした。
まとめ
製図の過去問や合格図面の分析をする事は良い事なのですが、自己完結しないように周りの講師等に最終的には確認して判断してもらって下さい。
思い込みが一番怖いです。
標準解答例はあくまで標準解答を示しているだけなので、完璧な合格図面ではありません。
一生懸命努力しても間違った道を進めばゴールにたどり着けませんので気を付けて下さい。
大手以外の資格学校のブログや合格者のブログで『過去問、復元図の分析は大事』と目にする機会が多いので、過去問分析等やらなければ不安になると思います。
やらないと不安になる受験生はやれば良いし、別に不安にならないのであればやらなくて良いと思います。
大切な友人から聞かれれば僕は『製図試験の分析は時間の無駄だからやらないで良いよ』と答えます。
信じるか信じないかはあなた次第です!!