駐車場の計画が難しかったですね。
このパターンも想定しているのか!と思いました。
駐車場以外の計画については、それほど難しくはなかったと思います。
今年のTACの課題は去年に引き続き、難易度が高いため、初年度生には難しく感じるかも知れません。
※著作権の関係で課題文を掲載する事は出来ませんし、細かい説明は出来ません。
TAC生以外の受験生は申し訳ないです。
エスキスの雰囲気だけ感じてくれたらと思います。
また僕がエスキス中思った事を勝手に解説しているだけで、このプランが正しい保証もありませんし、学校の教え方・考え方等一切関係ありません事ご了承下さいませ。
僕がエスキス時間30~40分で80点の図面を目指した結果こういうプランになったので皆様ご参考にして下さい♪というアドバイスです。
楽しく見て頂ければと思います。
100点の解答は担当の講師にプランを見せてもらって下さい。
きっと素敵なプランだと思います。
駐車場の計画は、第1案目は通り抜けが出来るように!
今年は駐車場の計画が、通り抜けか?停車スペースで対応するのか?どちらにするのが良いのか?
皆様迷っていると思います。
平成23年度、平成27年度を参考にすると、可能であれば第1案目は通り抜けで計画し、妥協プランで停車スペースの順番で考えれば良いと思います。
平成23年度は、停車スペースで合格している受験生も沢山いたので、間違えではないと思います。
これが駄目!あれはOK等考えず、第1案目、第2案目と考えた方が良いと思います。
可能性は捨てない事が大事だと思います。
ヘリアキを検討
西側と東側のヘリアキを検討します。
南北通れるようにするため、理想は6m確保、最低5m。で進めていきます。
また車寄せは、通り抜けを第1案目で考えたいため、一部ピロティ車路で計画します。
ピロティの車路(駐車場へのルート)は、見解によっては床面積に算入する場合もあるし、不算入の場合があるため、気を付ける
もしピロティ駐車場が本試験に出題された場合は、駐車場の車路は面積に算入、不算入をチェックする。(課題文チェック)
平成27年度の解答例は、通り抜けの車路のため、面積は不算入。
駐車場へのルート車路(ピロティ)は算入する可能性があるため、課題文の条件に従う。
こんな感じ考えれば良いと思います。
基準階の計画
基準階型のテキストに記載してあるように、3パターン位考えます。
慣れてくれば、1パターンで進めて後で修正でも良いと思います。
3階→1階→2階をぐるぐる回すスピードを早める。1回目で完璧なプランを作る事をしない。
40㎡の倍数と部屋数を参考に決めます。
基準階の計画は、これが正解!というのは無くて、ある程度パターンを覚えるしかないと思います。
課題作成者もまず、基準階を組んでから1階、2階とプランを組んでいきます。
そのため、解く側も同じ手順を辿った方が良いと思います。
低層階の計画
1階の計画
大きな要求面積は四隅から計画していきます。
小さな要求面積の部屋は後回し。
このルールは徹底した方がエスキスは早くなると思います。
色々とボリューム検討、廊下係数等をいくら仮想で計画しても、しょせんは仮想なので。
それよりは大きな面積の要求室を計画した方が早く終わると思います。
2階の計画
外部条件のテラス、食堂、厨房を管理部門に近接して計画します。
厨房から食堂への動線は必要?の答えは、第1案目は動線に配慮、出来なければなるべく近接させる。で良いのではないでしょうか?
駄目!じゃなく、第1案目、第2案目と考える事が重要です。
0か100かではないです。
可能性を0にしない方が良いと思います。
南側の空いているスペースにお風呂を計画します。
中央が空いていますので、上階の光庭に合わせて吹抜けを計画します。
3階の計画
最初に計画したプランをベースに計画を変更します。
テラス上部は青空になるため、居室を1コマセットバックします。
共同は厨房からの動線に配慮するため、管理部門に近接させます。
後は、空いているスペースに、お風呂を計画し、中央に光庭を計画します。
面積チェック
ゆとりある事が確認されました。
スパン調整も出来そうです。
テラスや食堂の面積等が足りない事を意識します。
全体の計画
大きな面積の要求室が計画出来れば、後は、小さな面積の要求室を入れこんでいきます。
多少面積が足りなくても、気にしなくて勧めていきます。
100%は無理。裏方さんの部屋は妥協します。
スパン調整
面積にゆとりがあり、ヘリアキも確保出来るため、スパンを調整します。
今回は、3階の居室は〇〇㎡以上だったため、上限を超えても気にしない。
受験生から質問があった断面図の件について
断面図の解答例(道路斜線の検討)では塔屋を切り欠いている件について、ご質問があったため、個人的見解を書いておきます。
通常であれば、道路斜線の検討に塔屋は除かれています。
※北側斜線は含みます。(今回は用途地域で北側斜線の検討はなし)
屋上の設備スペースを含めると1/8を超えるため、塔屋は除かれない。という見解で断面図の塔屋が切り欠かれていると思います。
しかし、担当講師によっては、この解答例は違うのでは!と一部見解が分かれているそうです。
師匠に確認した所、実務ベースでいくと、設備機器の面積がわからないから、1/8を超えないのでは?と言っていました。
設備スペースは、点検スペースも含まれている。
設備スペース=設備機器の面積じゃないという所ポイントみたいです。
この場合は、どう考えるか?
第1案目は安全側に考えてヘリアキを1m増やすか、塔屋を一部切り欠くかです。
試験元がどう考えるのか?採点方法が開示されていないためわかりません。
そのため、安全側に考えた方が良いと思います。
講師の見解もどちらも正しいという事だと思います。
まとめ
各資格学校によっても採点基準が違う為、どれが正解かは難しいです。
そのため、第1案目はこう!第2案目はこう!と決めて本試験に望んでほしいと思います。
後1か月ゆっくりと自分の中での優先順位を確立して下さい。