今年から一級建築士試験の実務要件が緩和され、多くの若い年齢の受験生が誕生致しました。
合格率も平均年齢が30歳と!来年には平均年齢が20代になりそうです。
勉強会にきてくれた受験生の一人が会社で『新入社員に残業等は極力させないように!勉強時間の確保をしてあげるように』と言われたそうです。
受験生が『こっちが時間確保してほしいよ!』と半笑いで言っていました。
その時は冗談だったかも知れませんが、本当に仕事の負担が少ない25歳までに一級建築士の資格を取る流れになりそうです。(´・ω・`)
一級建築士試験!!実務経験が生かされる科目は?
学科試験は施工のみ実務経験が生かされる可能性がありますが、他の4教科は正直実務経験は関係ないと思います。
構造に関しては実務経験よりも高校、大学で学んだ知識の方が役に立つと思います。
製図試験は設備系の事以外(プランニング等)は実務経験があまり必要にないように感じます。
設計業務している人がプランニングが上手いかと言うと、決してそうではないと思います。
個人的には、内装に関する設計をしている受験生はエスキス(プランニング)に強いかも知れません。
スケール感が良い感じ。
実務経験豊富な受験生より勉強時間が確保出来る受験生の方が強い!!
今年の結果を見ると、来年以降も実務経験が豊富な受験生より、比較的時間の取れる年齢の若い受験生の方が合格率が高くなってくる流れになりそうです。
来年以降も一級建築士合格者の若返りは継続されそうです。
若い人は若い人の悩みが。
今年は『ローンが組めません!大手資格学校に通えません!そのため、独学で合格を目指します』という相談が多かったです。
奨学金等の返済もあるため、銀行等では借入出来なかったみたいです。
5%以上の金利を払えば良いのでしょうが・・・
そんな受験生にお勧めしたのは『今年は独学で一級建築士学科試験のみ合格する。製図試験は令和3年に持ち越し、1年間で大手資格学校に通う費用を捻出する』事です。
直接アドバイスした受験生ではなかったですが、勉強会に参加してくれた2名(大阪1名、東京1名)の受験生は、そのまま製図試験も独学で合格しました。
努力した結果なんですけど、どういう風に勉強したんでしょうかね?
凄過ぎ!!
機会があれば、聞いてみます。
大手資格学校に通って合格した受験生の中には、親が援助してくれました。と言っている受験生もいました。
これからは、そういう環境の差も出てくるのだと思いました。
30歳でも40歳でも親が援助してくれるのなら、快く頂きましょう。
まとめ
学科試験に関しては、平成29年度以降、難易度が易しくなってきていますので、独学で十分合格は可能だと思います。
学科試験は大手資格学校に通わず、お金をセーブして、製図試験にお金を回す戦略が良いと思います。
学科試験が苦手だった受験生も、もう一度チャレンジするチャンスが到来したかも知れません。
製図試験に関しては合格率、試験の難易度は年々難しくなっていますので、独学よりも大手資格学校等に通って対策をしてほしいと思います。